トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ(後編)

2021.12.02 谷口信輝の新車試乗 優れた悪路走破性で知られるトヨタの本格オフローダー「ランドクルーザー」。エンジンからシャシーまで刷新された新型に試乗した谷口信輝は、「自分にとって別世界」と言いつつも、その魅力について語った。

ほかの本格クロカンと比べて……

いつもの箱根のワインディングロードでトヨタ・ランドクルーザーの「GRスポーツ」仕様に試乗した谷口信輝。もともと悪路を走破するために生まれたクロカン4WDを走らせるうちに、谷口はあることに気づいたという。
「普通のクルマの感覚でコーナリングしたらちょっと怖いし、ボディーとシャシーが別々に動いているような印象もなくはないですけれど、ランドクルーザーに乗っていると『そんな細かいことは気にするな』と言われているような感じがします。ほら、僕はよく『ハンドリングの数字がそろっているか、どうか』っていう話をしますが、ランドクルーザーはそういうところを指摘すべきクルマじゃないような気がするんです」

それでも新型ランドクルーザーは、従来型の200系に比べてはるかにオンロード性能が高まったとか、モノコックボディーに近づいたと、ラリードライバーなどオフロードを走る機会の多い層から高く評価されている。その話題を紹介したところ、谷口からこんな答えが返ってきた。
「それはラリードライバーの人たちの意見でしょ? そういう人たちから見たら、ランドクルーザーは普通のクルマに近づいたのかもしれないけれど、日ごろ普通のクルマを走らせている僕からしたら、まだまだあっち側、つまりオフロード寄りのクルマだと思います。オフロードの世界で生きている人たちにすれば、かなりこちら側に寄せてきたということなんでしょうけどね」

オフロード走行に定評のあるクロカン4WDとしては、ランドクルーザー以外にも「メルセデス・ベンツGクラス」や「ランドローバー・ディフェンダー」といったモデルがある。それらに比べると、谷口の目にランドクルーザーのポジションはどのように映ったのだろうか?
「僕の印象で言えば、Gクラスやディフェンダーのほうが普通のクルマに近いと思います。それに比べるとランドクルーザーはラダーフレーム特有の感触が強く、その意味でトラック的だと思います」

ただし、だからといってランドクルーザーのことを全面的に否定するつもりはないと谷口は言明する。
「正直、僕にとっては別世界のクルマだし、オフロード車なりの面白さはありますね。言い換えれば、クルマの立ち位置を自分に寄せるんじゃなく、自分がクルマの側に寄っていくような楽しさがあると思います。ランドクルーザーには、オフロード車特有のいろいろなモード切り替えなどが付いていますが、そういうのを触っているのも楽しいですよ」

 
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