BMWが新型電動二輪モデル「CE 02」を発表 新しいスタイルの都市型電動モビリティー
2023.07.10 自動車ニュース![]() |
独BMWは2023年7月7日(現地時間)、新型の電動二輪モデル「CE 02」を発表した。
都市部や郊外での利用を想定した新しい電動バイク
BMW CE 02は、「Cエボリューション」「CE 04」と電動二輪モデルをリリースしてきたBMWの最新モデルであり、その独創的なデザインからメーカーは「eモーターサイクルでもeスクーターでもなく、新しい都市向け電動ビークルの『eParkourer』である」と表している。
パワーユニットは最高出力11kW(15PS)仕様と同4kW(5PS)仕様の2種類で、最大トルクはともに55N・mとされている。このうちの後者は、現地では15歳の若者でも利用可能なモデルとなっており、定格出力は3.2kW(4PS)、一充電走行可能距離は45kmで、最高速は45km/hに抑えられている。一方、パワフルな11kW仕様は最高速95km/hという動力性能と90km(WLTCモード)を超える一充電走行可能距離を実現。車重は4kW仕様で119kg、11kW仕様で132kgといずれも軽量で、シート高も750mmに抑えられている。
また、走行特性を切り替えるライディングモードセレクターも備えており、市街地でのクルージングに好適な「Flow」と、よりダイナミックな走りを実現する「Surf」の2モードを標準で設定。オプションで、さらにスポーティーな「Flash」モードも用意している。
搭載される電池は作動電圧48V、蓄電量1.96kWhの空冷式リチウムイオンバッテリーで、4kW仕様ではこれを1つ、11kW仕様では2つ搭載。出力0.9kWの普通充電に対応しており、前者は182分で、後者は312分で、カラの状態から満充電の状態にすることができるという。また11kW仕様については出力1.5kWの高速充電にも対応しており、これを使えば210分で満充電にできるとされている。
車体の骨格はねじり剛性の高い鋼管製のダブルループフレームとなっており、フロントの足まわりにはφ37mmのテレスコピックフォークを、リアには鋳造アルミ製の片持ち式スイングアームとダイレクトピボット式のショックアブソーバーを採用している。タイヤは前:120/80-14、後ろ:150/70-14と肉厚で、CE 04をほうふつさせるディスクデザインの鋳造アロイホイールに装着。フロントブレーキにはABSも装備されている。
小型の都市型モビリティーとはいえ装備は充実しており、走行速度やバッテリーの充電状況などをライダーに知らせるTFTディスプレイや、携帯端末への充電が可能なUSB type-Cポートなどを装備。専用のアプリをダウンロードすれば、スマートフォンで充電状態などの車両情報を確認できるという。
(webCG)