【F1 2023】第21戦サンパウロGPでフェルスタッペンが今季17勝目
2023.11.06 自動車ニュースF1世界選手権第21戦サンパウロGP決勝が、2023年11月5日(現地時間)、ブラジルはサンパウロにあるアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(4.309km)を71周して行われた。
今年6回目にして最後のスプリントウイークで、スプリント、レースともに優勝したのがレッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンだった。無敵のチャンピオンは今シーズン17勝目を飾り、年間最多勝記録を更新。通算では52勝とし、アラン・プロストを抜き歴代単独4位に躍り出た。さらに年間勝率を85%とし、過去最高を記録した。
2位はマクラーレン・メルセデスのランド・ノリス。6番グリッドからスタートで2位にジャンプアップし、今季7回目のポディウムにのぼった。またレース中のファステストラップも記録した。
3位はアストンマーティン・メルセデスのフェルナンド・アロンソ。残り2周でレッドブルのセルジオ・ペレスにかわされ表彰台から転がり落ちるも、ファイナルラップで意地を見せてレッドブルを見事に抜き返した。8月の第14戦オランダGP以来、久々の表彰台となった。
9番手スタートのペレスは2冠王者アロンソに屈しポディウムに届かず4位。ランス・ストロールが5位入賞を果たし、シーズン後半に調子を崩していたアストンマーティンは上位でダブルポイントを獲得した。フェラーリのカルロス・サインツJr.は7位スタートから6位、アルピーヌ・ルノーのピエール・ガスリーは15番グリッドから7位とポジションを上げた一方、ロングランペースが思わしくなかったメルセデスはルイス・ハミルトンが5位から8位に落ちてチェッカードフラッグを受けた。
アルファタウリ・ホンダRBPTの角田裕毅が9位入賞。スプリントでも6位に入り合計5点を手にしたことで、前戦コンストラクターズランキング8位に浮上したアルファタウリは、7位ウィリアムズまで7点差に詰め寄ることができた。アルピーヌのエステバン・オコンが10位でゴールし、最後の1点を持ち帰った。
以下、11位ローガン・サージェント(ウィリアムズ・メルセデス)、12位ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)、13位ダニエル・リカルド(アルファタウリ)、14位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップは、王者フェルスタッペンがポイントを524点に積み上げた。白熱のランキング2位争いは、ペレスが258点、ハミルトン226点となり、ペレスのリードは32点に拡大。4位争奪戦も激しく、4位アロンソ198点に対し、5位ノリスは195点、6位サインツJr.192点と僅差になっている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、すでにタイトルを決めているレッドブルが782点で、2位メルセデス382点、3位フェラーリ362点、4位マクラーレン282点、5位アストンマーティン261点と続く。
(文=bg)