【F1 2024】第20戦メキシコシティGPでサインツJr.今季2勝目、フェラーリ1-3でランキング2位浮上、ノリス2位でポイント差縮まる
2024.10.28 自動車ニュースF1世界選手権第20戦メキシコシティGP決勝が、2024年10月27日(現地時間)、メキシコのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス(4.304km)を71周して行われた。
シーズン終盤に調子を上げてきたフェラーリのカルロス・サインツJr.が快勝した。今季初、昨季シンガポールGP以来となる通算6回目のポールポジションからスタートで2位に落ちるも、程なくしてトップに返り咲き、3月の第3戦オーストラリアGP以来となる今シーズン2勝目、通算4勝目を飾った。またチームメイトのシャルル・ルクレールが3位&ファステストラップも記録したことで、スクーデリアはコンストラクターズランキングで2位に浮上した。
2位はマクラーレン・メルセデスのランド・ノリス。レースの終わりかけて猛チャージをかけ、前を走るルクレールのコースオフを誘い、跳ね馬の1-2を阻止した。ドライバーズチャンピオンシップを争うマックス・フェルスタッペンが6位に沈んだことで、ポイント差を10点縮めることができた。
メルセデスの2台は、接戦の末に残り6周でルイス・ハミルトンが僚友をオーバーテイクし4位、ジョージ・ラッセルは5位だった。
6位だったレッドブル・ホンダRBPTのフェルスタッペンは、予選2位からオープニングラップでトップに立つも、ノリスをコース外に押し出したことで2つの10秒加算ペナルティーを受けたことが痛かった。レッドブルのもう1台、セルジオ・ペレスは、予選でQ1敗退の18位、レースでも誤ったスタート位置についたことで5秒ペナルティーを科され、母国でいいところなく17位となり、レッドブルはランキング3位に脱落した。
好調ハース・フェラーリは、ケビン・マグヌッセン7位、ニコ・ヒュルケンベルグ9位とダブル入賞し、コンストラクターズランキング6位の座を確かなものにしつつある。マクラーレンのオスカー・ピアストリは、予選で失敗し17位となったことが響き8位入賞がやっとだった。
ポイント圏最後の10位でチェッカードフラッグを受けたのは、アルピーヌ・ルノーのピエール・ガスリーだった。
以下、11位ランス・ストロール(アストンマーティン・メルセデス)、12位フランコ・コラピント(ウィリアムズ・メルセデス)、13位エステバン・オコン(アルピーヌ)、14位バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー・フェラーリ)、15位ジョウ・グアンユー(キック・ザウバー)、16位リアム・ローソン(RBホンダRBPT)、17位ペレス(レッドブル)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップは、1位フェルスタッペン362点、2位ノリス315点で、2人の差は57点から47点に縮まった。3位ルクレール291点、4位ピアストリ251点、5位サインツJr.240点と続いている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、首位マクラーレン566点、2位フェラーリ537点、3位レッドブル512点。勢いづくフェラーリがマクラーレンにどこまで迫れるかに注目が集まる一方、レッドブルの連覇にはいよいよ黄色信号がともりはじめた。その後ろには、4位メルセデス366点、5位アストンマーティン86点が続いている。
アメリカ大陸3連戦の最後はブラジルでのサンパウロGP。決勝は11月3日に行われる。
(文=bg)
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