BYDシーライオン6(後編)

2026.08.06 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 ちまたで話題のBYDは、コストパフォーマンスが高いだけのブランドなのか? プラグインハイブリッドのSUV「シーライオン6」に試乗した多田哲哉さんは、これらのモデルを迎え撃つ日本のメーカーに対して警鐘を鳴らす。
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日本とはアプローチが違っている

(前編からのつづき)
BYDシーライオン6は、1.5リッター4気筒エンジンを積むプラグインハイブリッド車(PHEV)だ。ここでも何度か紹介しているが、多田さんの愛車の一台が、先代「RAV4」のPHEVである。

「ただ、このクルマを実際に見て、乗ってみると、日本のハイブリッドとは発想がまったく違います。日本のハイブリッドの大半は、もともとあったエンジン車にモーターを付ける発想でつくられています」

「BYDはその逆で、電気自動車(EV)にエンジンを追加したような成り立ちです。ハイブリッドで一番イヤなところは、モーター走行中にエンジンがかかる瞬間です。このクルマも音ではエンジンがかかったことが分かりますが、変な振動はまるでありません。いかにもEVっぽい味わいです」

そういえば、今回のシーライオン6は直列4気筒エンジンだが、BYDは最近、PHEV用の水平対向を新開発して話題となった。今という時代に、あえて水平対向を選ぶのはめずらしい。

「EVのレイアウトはいわば水平の配列です。床に敷き詰められたバッテリーと同じように、低い位置に水平におさまるエンジンを探したら、それが水平対向だったのでしょう。BYDのハイブリッドは日本と順番が逆なんです」

とはいえ、操縦性につかみどころがなく、そうした部分の仕上げには、日本や欧米に一日の長があると、多田さんは前編で評している。

 
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