ホンダ・シビックe:HEV RS(FF)

大人のシビック 2026.09.19 試乗記 渡辺 敏史 ホンダのCセグメントハッチバック「シビック」に、スポーティーな走りが身上の「e:HEV RS」が登場。ハイブリッドのパワートレインと専用チューニングのサスペンションが織りなす走りは、いつもの道でこそ輝くものに仕上げられていた。
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

十人十色のシビック像

ホンダ・シビックの誕生から半世紀以上の時が経つ。この間、モデルチェンジを積み重ねて現行は11代目だ。とあらば、世代ごとの“マイシビック”があっても不思議ではない。

個人的には免許の取得年齢がちょうど3代目、通称「ワンダーシビック」のころと重なることもあって、DOHC 16バルブのZCを積んだ「Si」は憧れの対象だった。そこから「グランドシビック」を経て「スポーツシビック」こと5代目に至るころには、すっかりVTEC、つまり「SiR」の虜だったが、自分で手に入れたのは同じB16エンジンでもEG6ではなくなぜかEG2、つまり「CR-Xデルソル」の、しかも重たいトランストップ、そして中古車屋でつかまされた修復車だったことは墓場まで抱えていきたい若気の至りである。

そんな自分よりもう少し若い、40~50代のクルマ好きにとってのシビックは恐らくEK、EP、FD世代の「タイプR」に代表されるだろう。一方で、もう少し年配のSB、SL世代であれば、それは「CX」や、あるいは「RS」ということになるのかもしれない。

そのRSグレードは今、再びホンダのスポーティネスを示すグレードとして多くのモデルで展開中だ。復活の狼煙は2代目「フィット」であり、現在は小さな「N-ONE」から大きな「CR-V」にもRSが設定されている。これらのなかで、シビックの特異な点といえばタイプRもあることだが、そちらの戦闘域が公道ではシャレにならない狭所へと移行するなか、RSはそうではない日常のあらゆる場面で、シビックの気持ちいい走りを体現することを是としている。

1972年の登場以来、11代・54年にわたり歴史を重ねてきた「ホンダ・シビック」。日本車のなかでもかなりのご長寿モデルだ。
1972年の登場以来、11代・54年にわたり歴史を重ねてきた「ホンダ・シビック」。日本車のなかでもかなりのご長寿モデルだ。拡大
「RS」は爽快な走りを追求したスポーツグレード。2024年9月にまずは1.5リッターターボ+MTのモデルが発売となり、2026年6月にハイブリッドの「e:HEV RS」が追加された。
「RS」は爽快な走りを追求したスポーツグレード。2024年9月にまずは1.5リッターターボ+MTのモデルが発売となり、2026年6月にハイブリッドの「e:HEV RS」が追加された。拡大
インテリアでは各部に施された赤いアクセントが「RS」の特徴。「e:HEV RS」には、「プレリュード」と同じスエード調素材のセンターマーカーが入った本革巻きのステアリングホイールや、メタル製のシフトパドルが装備される。
インテリアでは各部に施された赤いアクセントが「RS」の特徴。「e:HEV RS」には、「プレリュード」と同じスエード調素材のセンターマーカーが入った本革巻きのステアリングホイールや、メタル製のシフトパドルが装備される。拡大
ボディーカラーは全5種類が用意されるが、「クリスタルブラック・パール」を除く4色はいずれもメーカーオプションとなる。
ボディーカラーは全5種類が用意されるが、「クリスタルブラック・パール」を除く4色はいずれもメーカーオプションとなる。拡大