ルノー・グランカングー クルール(後編)

2026.08.16 ミスター・スバル 辰己英治の目利き 辰己 英治工藤 貴宏 ミスター・スバルこと辰己英治さんが、3列7人乗りのMPV「ルノー・グランカングー」に試乗! スバルやSTIでクルマの走りを鍛えてきた彼の目に、フランス発の商用車はどう映ったのか? 商用・乗用を問わない“自動車の走りのキモ”を語ってもらった。
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穏やかな乗り心地、穏やかな操舵応答性

フランスの商用車を出自としながら、なぜか日本のファミリー層に厚く支持されるルノー・カングー/グランカングー。その走りに辰己英治さんはなにを感じるだろうか? 前編ではエンジン、トランスミッション、そしてサスペンションの出来栄えに驚いたというが、後編ではその背景に迫ろう。

辰己:日本だと、乗用車は乗員に優しい一方で、バンはもしかすると「荷物を積むんだから(サスペンションは)硬くてもいいんだよ」という考えがあるのかもしれませんね。だけど本当はそうじゃない。荷物を積むクルマだからといって唐突な動きをしてもいいわけではないんです。唐突な動きをすると、荷物が荷室で暴れたり、荷崩れを起こしたりしちゃうでしょ? カングーみたいな味つけのほうが荷物にも優しいし、理にかなっているんじゃないかな。

――確かにそうですね。

辰己:車体の挙動が穏やかなほうが、実用的なバンのつくり方だと思います。動きが穏やかだから、ハンドルをパッと切っても安定していますよね。クルマの動きはこうじゃなきゃ、という見本です。

ここで辰己さんは、スッと急ハンドルを切ってグランカングーの挙動をチェック。

辰己:例えば歩行者やクルマが急に飛び出してきて、「危ないっ!」とパッと急ハンドルを切ったとするじゃないですか、今みたいに。でも車体は本当に安定している。まるでなにごともなかったかのようにスッと収まるじゃないですか。これがいい。

 
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