ランボルギーニ・レヴエルトSV(4WD/8AT)

スーパー・スーパースポーツ 2026.09.05 試乗記 西川 淳 ランボルギーニの歴史において「SV」の2文字は特別な意味を持つ。その称号が与えられた、ハイブリッドの最新マシン「レヴエルトSV」の走りやいかに? イタリアのテストコースで試乗した西川 淳がリポートする。
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ランボルギーニの“全部入り”

レヴエルトSVは、スタンダードモデルのレヴエルトを単に速くしただけのモデルではない。V12+電気モーター&バッテリーのプラグインハイブリッドという新世代ランボルギーニの心臓をベースに、空力からシャシー、ブレーキ、タイヤまで、サーキット走行も見据えて磨き上げた、全方位の高性能バージョンであり、今サンタアガータが提供しうる最新テクノロジーのショーケースでもある。

2026年8月、モントレーカーウイークの「The Quail, A Motorsports Gathering」でレヴエルトSVはワールドプレミアされた。「ミウラSV」に始まる“Sヴェローチェ”の系譜に連なる最新モデルである。自然吸気6.5リッターV12エンジンに3基の電気モーターを組み合わせる基本構成はレヴエルトと共通だが、システム最高出力は1015PSから1065PSへと高められ、0-100km/h加速は2.4秒、最高速は345km/hと発表された。生産台数はランボルギーニの創業年にちなみ、1963台の限定だ。 

冒頭にも記したとおり、SVの本質は数字の上乗せだけではない。ダウンフォースを大いに高めた空力、GT3由来の調整式パッシブダンパー、次世代カーボンセラミックブレーキ、専用開発のブリヂストンタイヤなど、走りの密度を高めるための変更は広範囲に及んでいる。サンタアガータもこのクルマを、一過性の限定バージョンではなく、「Super Veloceの思想をハイブリッド時代へ展開した記念すべき存在」と位置づけた。

「レヴエルト」の高性能バージョンとして開発された「レヴエルトSV」。ランボルギーニは、ベースモデルの基本デザインを生かしつつ空力性能を高め、軽量な素材を採用し、モータースポーツに着想を得たテクニカルなキャラクターを融合させたモデルとアピールしている。
「レヴエルト」の高性能バージョンとして開発された「レヴエルトSV」。ランボルギーニは、ベースモデルの基本デザインを生かしつつ空力性能を高め、軽量な素材を採用し、モータースポーツに着想を得たテクニカルなキャラクターを融合させたモデルとアピールしている。拡大
SVは「Super Veloce(スーパーヴェローチェ)」を意味し、究極の高性能モデルであることを示す。「レヴエルトSV」のリアフェンダー上には、そのロゴが誇らしげに添えられている。
SVは「Super Veloce(スーパーヴェローチェ)」を意味し、究極の高性能モデルであることを示す。「レヴエルトSV」のリアフェンダー上には、そのロゴが誇らしげに添えられている。拡大
キャビン後方に縦置きされる6.5リッターV12エンジン。モーターとのコンビで、「レヴエルト」比で50PS増しとなる1065PSものシステム最高出力を発生する。
キャビン後方に縦置きされる6.5リッターV12エンジン。モーターとのコンビで、「レヴエルト」比で50PS増しとなる1065PSものシステム最高出力を発生する。拡大