ボルボES90ウルトラ ツインモーター パフォーマンス(4WD)

時代は進む 2026.10.12 試乗記 webCG 編集部 ボルボの電気自動車(BEV)「ES90」のトップモデル「ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」を駆り、東京から初秋の新潟へ。往復700kmを超えるロングドライブで分かった新型5ドアハッチバックモデルの実力と、BEVで気になる充電環境のリアルな今を報告する。
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セダンでもSUVでもない新種の旗艦モデル

ボルボはES90の特徴を、「セダンの洗練されたエレガンス、5ドアハッチバックスタイルの実用性、SUVの広々とした室内空間と高められた最低地上高を兼ね備えた、従来のカテゴリーに収まらない新しいフラッグシップクロスオーバー」と説明する。

2026年7月8日に国内導入されたES90は、確かにそのうたい文句のとおり、車高と最低地上高が高めに設定された5ドアハッチバック風のシルエットが印象的だ。

フロントフェイスには、ブラッシュアップされたトールハンマー型のヘッドランプやフレームレスのグリル形状など、最新のボルボにおける電気自動車のラインナップに共通する意匠が採用されている。ひと目でボルボの最新世代だと分かるデザインであり、そのシルエットとデザインが織りなす存在感は独特だ。

さらに近づいて観察すると、短めに抑えられた前後のオーバーハングや、なだらかなルーフラインがボディー後端でスパッと切り落とされたリアエンドの造形により、実車は想像以上にスポーティー。金属の塊から削り出したようなフィニッシュは、プレミアムブランドに期待する質感を存分に表現している。個人的には、従来のSUVの延長上にあるプラットフォーム共有モデル「EX90」のデザインよりも、ES90が持つクロスオーバー的な佇まいに新鮮さと魅力を感じる。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=5000×1940×1545mm、ホイールベースは3100mm。EX90と比較すると全長は35mm短く、幅は25mm狭く、全高は195mm低い。一方で、ホイールベースはES90のほうが115mm長く設定されている(EX90は2985mm)。このロングホイールベースは、室内の絶妙なゆとりをもたらす。

今回の試乗車は、前後に1基ずつのモーターを搭載するES90ウルトラ ツインモーター パフォーマンスである。フロントモーターは最高出力299PS、最大トルク390N・mを、リアモーターは同381PS、同480N・mを発生。4WD方式を採用するフラッグシップモデルという位置づけだ。東京・青山の「ボルボスタジオ東京」から新潟・妙高高原までを往復する1泊2日のロングドライブで、その実力を確かめた。

ボルボの新型電気自動車「ES90ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」を駆り、一路新潟へ。今回はロングドライブで、新種のフラッグシップ5ドアハッチバックモデルの実力をチェックする。
ボルボの新型電気自動車「ES90ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」を駆り、一路新潟へ。今回はロングドライブで、新種のフラッグシップ5ドアハッチバックモデルの実力をチェックする。拡大
「ES90」のラインナップでトップグレードに位置づけられる4WD車「ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」の車両本体価格は1229万円。同パワーユニットを搭載するSUV「EX90プラス ツインモーター パフォーマンス」よりも170万円安い価格設定だ。
「ES90」のラインナップでトップグレードに位置づけられる4WD車「ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」の車両本体価格は1229万円。同パワーユニットを搭載するSUV「EX90プラス ツインモーター パフォーマンス」よりも170万円安い価格設定だ。拡大
「ES90」のインストゥルメントパネル。そのデザインには「EX90」との共通性を感じさせるが、14.5インチの縦型センターディスプレイの下部にオーディオ用のボリュームスイッチを配置するなど、設計年次の新しさによるアップデートポイントも確認できる。
「ES90」のインストゥルメントパネル。そのデザインには「EX90」との共通性を感じさせるが、14.5インチの縦型センターディスプレイの下部にオーディオ用のボリュームスイッチを配置するなど、設計年次の新しさによるアップデートポイントも確認できる。拡大
ブラッシュアップされたトールハンマー型のヘッドランプやフレームレスのグリル形状など、最新のボルボにおける電気自動車のラインナップに共通する意匠がフロントまわりに採用されている。
ブラッシュアップされたトールハンマー型のヘッドランプやフレームレスのグリル形状など、最新のボルボにおける電気自動車のラインナップに共通する意匠がフロントまわりに採用されている。拡大