■【コレはゼッタイ!】ダイハツPMfLFCEV以上の可能性を秘める!?
次世代自動車のトレンドはEVやハイブリッドになりつつあり、燃料電池車は息を潜めてしまった……。かに見えたが、ダイハツが新たに打ち出した燃料電池は、これまでの常識を覆すものだった。
■ダイハツの研究は興味深い
今回のショー、輸入車がいないこと以上に気になるのが技術展示の少なさだ。日本のウリはハイテクと匠の技でしょう? それを打ち出さないでどうするよ、と。
そんななかで輝いていたのがダイハツ。特にコレ、貴金属フリー液体燃料電池=PMfLFC(Precious Metal-free Liquid-feed Fuel Cell)には、目を見開いてしまった。
キーはふたつ。まず、燃料電池の課題だった貴金属の使用がゼロで済む。従来の燃料電池の、水素を酸素と反応させて電気を起こす化学反応は、酸性環境で起きるので、電極には錆びないようプラチナなどを使う必要があった。一方PMfLFCはハイドラジン・ハイドレート(N2H4・H2O)と呼ばれるアンモニア系燃料を酸化させて電気を取り出すが、この環境はアルカリ性であり、電極にニッケルやコバルトなど豊富にある金属が使える。つまり大幅にコスト減できるのだ。
もうひとつ、PMfLFCは液体燃料を使うのもポイント。取り扱いは簡単だし燃料タンク形状も自由なので、小型車にも余裕で積める。しかも水素のような危険性も無いのである。
まだまだ研究段階の技術だというが、液体燃料の使い勝手の良さを考えても、EV以上の可能性があるように見える。発電所を増やさなくてもいいし。ホント、ダイハツの独自の研究開発の内容は、いつもとても興味深いのだ。
(文=島下泰久)
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