FCXクラリティに乗れるかも!? 〜「第6回国際水素・燃料電池展(FC EXPO 2010)」開催
2010.03.04 自動車ニュースFCXクラリティに乗れるかも!? 〜「第6回国際水素・燃料電池展(FC EXPO 2010)」開催
2010年3月3日から5日まで、東京・有明の東京ビッグサイトで「第6回国際水素・燃料電池展(FC EXPO 2010)」が開かれている。
「FC EXPO」こと「国際水素・燃料電池展」は、燃料電池の研究・開発・製造に必要なあらゆる技術、部品・材料、装置が一堂に集まる国際専門展示会/セミナーである。出展者は世界各国の燃料電池メーカーをはじめ部品メーカーや自動車メーカー、環境・エネルギー関連企業などで、今回は15カ国から過去最多の480社が出展。この種の展示会では最大級だという。
期間中、会場である東京ビッグサイトの東ホールでは、この展示会に加えて「第1回国際二次電池展」「第1回量産・試作加工技術展」「第3回国際太陽電池展」「第1回太陽光発電システム施行展」という、計5つの新エネルギー関連の展示会が同時開催されている。取材に訪れた3日は、初日ということもあってかホール外の通路まで来場者がいっぱいで、技術関連のトレードショーとは思えないほどの盛況ぶりだった。
「水素製造ゾーン」「水素貯蔵・供給エリア」「評価・測定・分析・検査ゾーン」などにゾーニングされたブースを眺めていても、展示内容は素人にはサッパリわからない。とはいうものの、燃料電池というと「自動車のパワーソースとしての実用化はまだまだ先じゃないの?」という程度の認識しかない人間にとっても、びっしりと並んだブースとそこに行き交う人々を見ていると、幅広い分野におけるエネルギー源として燃料電池の可能性の大きさが伝わってくる。
実用化は先であっても、燃料電池の利用が形になっている、いわば「わかりやすい未来」である燃料電池自動車は、この展示会でも大きな目玉となっていた。燃料電池車と水素ステーションのある未来を目指して、国と自動車メーカーとエネルギー会社が共同で取り組んでいる「JHFC」(水素・燃料電池実証プロジェクト)のブースには、トヨタ、日産、ホンダ、メルセデス、GMが各1台、計5台の燃料電池車を展示。いずれもすでに発表済みのモデルだが、間近に目にする機会はめったにないこともあってか、大いに注目を集めていた。
「JHFC」のブースでは体験試乗会も実施しており、「ホンダFCXクラリティ」「トヨタFCHV-adv」「マツダ・プレマシーハイドロジェンREハイブリッド(水素ロータリー車)」などに会場外の一般道で同乗試乗することができる。試乗は来場者なら誰でも可能だが、受付時間は午前10時(試乗時間は12〜13時)と午前12時(14〜15時)の2回。いちばん人気は「ホンダFCXクラリティ」で、すぐに予約がいっぱいになってしまったという。
「FC EXPO」は、同展示会の公式サイトから登録することで無料招待券が配付される。詳しくは以下の公式サイトまで。
「FC EXPO 2010」
http://www.fcexpo.jp/index.html
(文と写真=田沼 哲)
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