GT-R連勝ストップ! 第2戦スズカは、レクサスが勝利【SUPER GT 09】
2009.04.20 自動車ニュース【SUPER GT 09】GT-R連勝ストップ! 第2戦スズカは、レクサスが勝利
2009年4月19日、リニューアルされた三重県の鈴鹿サーキットで開催されたSUPER GT第2戦の決勝レースは、終盤いくつもの波乱が重なり合う荒れた展開に。その結果、セーフティカーに先導されて隊列を組んだままの車両が次々とフィニッシュするという寂しい幕引きになった。
昨シーズンから続く、GT-Rの連勝記録はここでストップ。優勝したのは、No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/R・ライアン組)だった。
■ドラマは、No.1 GT-Rのアクシデントから
ポールポジションを獲得したディフェンディングチャンピオンのNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/B・トレルイエ組)も、“波乱”に巻き込まれた1台だ。本山からトレルイエと順調にバトンをつなぎ、GT-R連勝の記録を更新するのは確実といえる快走だった。だが、残り周回数10周を切り、ガクンとペースダウン。原因はタイヤトラブル。10秒強のマージンはみるみる無くなり、後続車からパッシングまでされてしまう。
一方、レクサス勢のNo.38 SC430。スタートドライバーのライアンは、No.1 GT-Rに攻め入るも、本山の巧みなマシンコントロールの前に、してやられてばかりの状態だった。さらにルーティンのピットワークではエンジンのかかりが遅く、タイムロス。同時にピットインしていたライバル2台に先行を許すオマケまでついた。だが、後半を担当した立川は、上位車両に喰らいつき、怒涛の追い上げを見せた。そこに折りよく、No.1 GT-Rの失速劇が訪れる。
■スローダウンしたままのゴール
2位に浮上したNo.38 SC430の立川が暫定トップのNo.36 PETRONAS TOM'S SC430との勝負に選んだのは、シケイン。2台はサイド・バイ・サイドの緊迫した状態になったが、気迫に勝る立川がトップを奪うことに成功した。
その直後、後続車両2台が同じシケインで激しく接触。これを避けようとした他のマシンまで巻き込まれ、多重クラッシュになってしまった。セーフティカーが出動し、以後のレースは全車スローダウンの状態に。車両が隊列を組みながら周回を重ね、そのままフィニッシュを迎えた。
■GT300クラスは、No.33 HANKOOK PORSCHEが完勝
No.38 SC430の勝利は昨季第3戦以来。立川は、GT-Rの六連勝阻止に加え、自らの最多勝記録更新を達成した。なお、2位のNo.36 SC430に続いて3位表彰台に立ったのは、No.12 IMPUL カルソニック GT-R(松田次生/S・フィリップ組)だった。
下位カテゴリーのGT300クラスは、No.33 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ/影山正美組)がポール・トゥ・ウィンの完勝を果たし、2位にNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝/折目遼組)、3位にNo.46 エスロード MOLA Z(星野一樹/柳田真孝)が続いた。
次回第3戦は、2週間後の5月4日、富士スピードウェイで開催される。暖かくなってきた富士山ろくで、熱い攻防戦を観ることができそうだ。
(文=島村元子/写真=オフィスワキタ KLM Photographics J)
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