イタルデザイン−ジウジアーロ40周年で、「お宝モデル」展示【ジュネーブショー08】
2008.03.12 自動車ニュース【ジュネーブショー08】イタルデザイン−ジウジアーロ40周年、「お宝モデル」展示
イタルデザイン・ジウジアーロは、2008年ジュネーブショーで、トヨタ製ハイブリッドを搭載するコンセプトカー「クアランタ(Quaranta)」を公開した。
■ハイブリッドのコンセプトカー第2弾
「Quaranta」とは、イタリア語で40の意味。今年2月13日、同社が創業40周年を迎えたことにちなんだネーミングだ。
メインコンセプトは「環境に配慮したスーパースポーツ」。トヨタ製ハイブリッドの使用は、2004年のコンセプトカー「ヴォルタ」に続く第2弾である。
「トヨタ・ハリアー」のV6 3.3リッターとE-CVTトランスミッションをミド配置し、フロントに備えたソーラーパネルを用いて、バッテリーチャージを行なう。
ミドシップとは思えない荷室容量も自慢で、ゴルフバック2つを収納可能という。
■3台の歴代モデル
加えてイタルデザインは、40周年記念として、3台の歴代作品も展示した。
まずはイタル初のコンセプトカーである1968年「ビッザリーニ・マンタ」だ。ミドシップ&横3人がけシートをもつ。前述のクアランタも、このモデルにインスピレーションを得たものである。
イタルデザインの広報担当者に聞いたところ、この世にマンタは2台が存在する。1台は銀色のモックアップで、もう1台は実走型だ。今回展示されたのは後者で、現在アメリカの一愛好家のもとにあるという。
2台めは1980年「メドゥーサ」で、ランチア・モンテカルロのメカニカル・コンポーネンツを用いたミドシップ・サルーンである。
そして3台めは「ブガッティEB112」で、これは20年から30年代の古き良きブガッティを想起してデザインされた1993年作品だ。
クアランタを含め4台が並んだイタル・スタンドはさながらミニミュージアムの様相を呈し、今年70歳を迎えるジョルジェット・ジウジアーロはデザイン専攻学生たちからサインを求められていた。
またプレスデイ2日めには、ジュネーブ在住で、長年ジウジアーロと交友関係がある元F1パイロット、ジャン・アレジも子息たちと訪れていた。
いっぽうジウジアーロが40年を祝う傍らで、独立前の彼がチーフデザイナーを務め、現在経営再建中のベルトーネがジュネーブ本会場から消えたのは、なんとも残念な巡り合わせだったというしかない。
(文と写真=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA)
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