F1ドライバー中嶋一貴に続け! 〜トヨタ「TDP」活動報告会から
2007.11.22 自動車ニュースF1ドライバー中嶋一貴に続け! 〜トヨタ「TDP」活動報告会から
トヨタ自動車は2007年11月22日、若手レーシングドライバー育成プログラム「TDP」の活動報告会を都内で開いた。
「TDP」(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)は、世界で活躍できるレーシングドライバーの育成を目的とした、トヨタのサポートプログラム。2000年の開始から今までに参加したドライバーの数は、31人にのぼる。
都内で開かれた2007年の活動報告会には、トヨタのモータースポーツ部主査、林博美氏と、レーシングドライバーの大嶋和也、小林可夢偉が出席。今年一年を振り返るとともに、来年への抱負を語った。
報告会の目玉は、なんといっても、TRDのサポート選手中嶋一貴のF1昇格だ。往年のF1ドライバー中嶋悟の息子は今年、F1直下のカテゴリー「GP2」でランキング5位(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)。2008年は、ウィリアムズ・トヨタのドライバーとしてF1にフル参戦する。
「F3ユーロシリーズ」では、小林可夢偉が、第4戦のフランスでポールポジションから優勝をさらうなどの活躍を見せ、シリーズ4位に。こちらも2008年は「パナソニック・トヨタ」のテストドライバーとしてF1の世界に足を踏み入れる。
「全日本F3選手権」においては、大嶋和也がTRDのサポート選手として初のタイトルを獲得。さらに、スーパーGT選手権のGT300クラスでもチャンピオンとなり、2冠を達成した。
来年は、F3ユーロシリーズに参戦。日本からヨーロッパに軸足を移す。「一年目からタイトル狙い。日本のチャンプとして行くので、恥ずかしくない走りを見せたい」「F1ドライバーになって凱旋したい」などと語った。
その他、「エッソ・フォーミュラトヨタ」「フォーミュラチャレンジ・ジャパン」「フォーミュラ・ルノー」にも選手を送り込んだTRD。
「単にF1ドライバーを誕生させたことに満足せず、“勝てる”ドライバーを育てられるよう、プログラムをいっそう充実させていきたい」と、林主査はさらなるカイゼンに意気込みを見せた。
(webCG 関)
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