■【コレはゼッタイ!】「トヨタ1/X(エックス分の1)」:軽量化こそクルマ作りの原点
【車両概要】
クルマのサイズを変えずに、車両重量や燃費消費量を数分の1にダイエットしたという環境・安全コンセプトカー。ボディパネルや骨格に、カーボン素材を使うことで軽量化とボディの高剛性を両立させている。
【出展車紹介】「トヨタ 1/X」車重420kg、超軽量の環境・安全コンセプトカー
■小さくしないで超軽量
当然今回のショーには無数の小さなクルマが登場した。もちろん時代の要望に合わせ、「Think Small」こそ社会の正義という流れに沿ったものだ。小さいことを追求すればたった一人用のいわゆるウェアラブル・ヴィークルになる。
トヨタは、愛知万博の「i-unit」から前回ショーの「i-swing」に続いて、今回はさらなる発展型の「i-REAL」を出している。
あのトヨタがこれだけしつこく、じっくり取り組んでいるのだから、実はかなり本気なのだろう。しかもモデルを追うごとにどんどん進化している。
ということでi-REALを、トヨタでの一押しにしようかと思ったのだが、ここではあえてもう1台のコンセプトカーを選ぶ。「1/X(エックス分の1)」がそれだ。
このコンセプトで評価すべきは、小さくしないで環境調和を狙ったこと。つまり単に小さくするという安易な方法をとらず、既存の小型車サイズで徹底的に燃費を追求するために、どこまで軽くできるかに挑戦しているのが興味深い。むろんパワーユニットでの燃費挑戦もあるが、軽量化も必要だ。そのためにはボディを小さくするのが一番簡単だが、それでは面白くないという発想が気に入った。
思えば「シトロエン2CV」を例に出すまでもなく、昔から優れたエンジニアはサイズを犠牲にせず軽量化で燃費に挑んできたものだ。軽量化こそ自動車作りの原点なのである。
デザインを含めた全体のできはともかく、リッターカーサイズで420kgにまで詰めた、その姿勢を評価したい。
(文=大川悠)
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