「ホンダHR-V 5ドア」インプレッション
1999.08.20 自動車ニュース「ホンダHR-V 5ドア」インプレッション(8/20)
ホンダ「HR-V」に5ドアモデルが追加され、8月より発売されている。特徴は、全長およびホイールベースを3ドアモデルに比べ100ミリ延長したところにある。それによって室内空間が拡大されている。
今回試乗したのは、1.6リッターVTECエンジンに無段変速「マルチマチックS」トランスミッションを組み合わせた4WD「J4」だ。「ナビパッケージ」も装着されていた。
「HR-V」って、けっこう激レア系だと思うんです。コンセプトは斬新だし、スタイリングもそれなりにきれいにまとまっている。でも街で見る機会が少ないという。でもね、今回、わかりました。意識しているとじつはけっこう走っているんです。ということは、めだたないクルマなんです。
このクルマのおもしろさはロゴとプラットフォームを共有しているところですね。車型がまったく違ったりサスペンション形式の違いに対応したりできることでフレキシブルプラットフォームと呼ばれるものです。
乗ってまず印象的なのは、無段変速機ですね。初期のマルチマチックにあったような甲高いベルトの音がしないんですね。
ホンダの無段変速機の特徴はベルトに使われているコマの大きさを通常より小さくしているところにあります。それによって効率よく騒音を分散させているんです。
サスペンションは僕は好感が持てました。乗り心地と操縦性をうまく両立させていますね。高速では快適だし、いっぽうでワインディングロードでも楽しく走れます。ちょっとアンダーステアがでるのは4WDだからしようがないのかもしれませんが。
4WDのリアサスペンションはドディオンです。これはアライメント変化が少ない形式だから、おかげでロールしたりボトムしても操縦安定性に影響をおよぼすことが少ないんです。リアサスペンションは固めの設定で、乗り心地がいまいちになっていますが、これはアンダーステアを出来るだけ消すためなのではないかと思われます。
松本英雄
小川フミオ
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