クラシックカーラリー「RALLY YOKOHAMA 2017」の会場から
2017.05.23 画像・写真2017年5月20日、21日、神奈川県横浜市中区をスタート/ゴール地点として、「RALLY YOKOHAMA 2017」が開かれた。今回で5回目を迎えるこのイベントは、1974年までに生産された車両によるクラシックカーラリーである。ルートは、1日目は横浜港大さん橋をスタート、三浦半島を一周してから横浜に戻りホテルニューグランドに宿泊、2日目は横浜をたって箱根と熱海をドライブした後、横浜は元町でフィニッシュを迎えるというものだ。道中、数カ所でP.C.競技(例えば「20mを 5秒で走行せよ」といった設定に対して、いかに正確に走れるかを100分の1秒単位で競うもの)が実施されるが、参加者は望めばこれをパスしてもいい。つまり競技に参加せず、ドライブを楽しむだけでもOKというところが、一般的なクラシックカーラリーとは異なっている。スタート地点である大さん橋周辺でとらえた、参加車両の姿を紹介しよう。
(文と写真=沼田 亨)
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1/21絶好のイベント日和に恵まれた、横浜港大さん橋に集まった、およそ80台の参加車両。
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2/21連れ立つようにして大さん橋に到着した1967年「フェラーリ275GTB/4」と1957年「メルセデス・ベンツ300SL」。
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3/211964年「ロータス・エランS1」で初参加のペア。どこかでお見かけした顔と思ったら、長年日産で車両開発に携わり、R33とR34「スカイライン」の開発主管を務めた渡邉衡三さん(右)と、厚生労働省から「現代の名工」として表彰された日産のテストドライバー加藤博義さん(左)の師弟コンビだった。「品川5」のシングルナンバーを持つエランは渡邉さんの所有車だが、最初のオーナーは故・瀧 進太郎氏という個体。瀧氏はエランや「ポルシェ・カレラ6」でレース活動した後に「タキ・レーシングオーガニゼーション」を設立、日本のモータースポーツ界に貢献した人物だ。
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4/21午前9時30分、原則として年式の古い車両から振られたカーナンバー(ゼッケン)順にスタート。カーナンバー1は1927年「ブガッティT40」。
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5/21スタート直後に設定されたP.C.競技に臨む1939年「ラゴンダV12」。
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6/21P.C.競技を終え、大さん橋を後にする1954年「トライアンフTR2」。
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7/21紅白の「ポルシェ356スピードスター」のランデブー。前を行く赤は1955年のいわゆる「プリA」、後ろの白は同じ1955年だが「356A」。プリAから356Aへという、ちょうど切り替わりの時期に該当する2台なのだろう。
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8/21神奈川県庁舎などが立ち並ぶ、日本初の西洋式街路である日本大通りに向かって左折しようという1969年「マツダ・コスモスポーツ」。
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9/211971年「フェラーリ365GTB/4」。リトラクタブルヘッドライトを備えた、通称「デイトナ」の後期型。
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10/21こちらも鮮やかなイエローに塗られた1970年「ランボルギーニ・ミウラP400S」。
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11/211968年「ランボルギーニ・イスレロ」。「ミウラ」などと基本的に同じ4リッターV12をフロントに積んだ2+2GT。
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12/21出走車両中、最も高年式のモデルだった1974年「アウトビアンキA112アバルト」。
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13/21横浜港をバックに日本大通りを行く1955年「ジャガーXK140OTS」。
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14/21漆黒の輝きを放つ2台のブリティッシュスポーツ。前が1956年「MGA」、後ろが1956年「オースチン・ヒーレー100」。
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15/211956年「オスカS950」。俗に“虫”と呼ばれるイタリア製ライトウェイトスポーツ。
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16/21珍しくグリーンに塗られた、ダブルバブルのルーフを持つ1959年「アバルト750GTザガート」。
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17/211960年「ダットサン・フェアレディ」(SPL212)。フェアレディの名を最初に冠した北米輸出専用車。その名にふさわしい女性ペアがドライブ。
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18/21スパ・フランコルシャン24時間の出走車風に装った1970年「マツダ・ファミリアプレスト ロータリークーペ」。
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19/211958年「シボレー・コルベット」。C1こと初代コルベットだが、この年からヘッドライトが4灯式となった。
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20/211958年「ポルシェ356Aスピードスター ザガート」。「356カレラ スピードスター」をベースに1台だけザガートで作られたが、レース中のアクシデントで失われたマシンを、ザガート自身が寸分たがわずリメイクしたモデル。
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21/21テールフィンを生やした「ポルシェ356Aスピードスター ザガート」のリアビュー。