トライアンフが新型バイク「スピード400」「スクランブラー400 X」を発表
2023.06.28 自動車ニュース![]() |
英トライアンフ モーターサイクルは2023年6月27日(現地時間)、新型バイク「スピード400」「スクランブラー400 X」を発表した。
最高出力40PSの単気筒エンジンを搭載
トライアンフ・スピード400/スクランブラー400 Xは、完全新設計のフレームに、こちらも新開発となる排気量400ccクラスの単気筒エンジンを搭載した、中型セグメントのモーターサイクルである。トライアンフの製品のなかでもクラシックな意匠を特徴とする「モダンクラシックライン」に属し、スピード400がネイキッドスタイルのロードスポーツ、スクランブラー400 Xが悪路走行も考慮したスクランブラーモデルとなっている。
エンジンは排気量398ccの4ストローク水冷単気筒DOHC 4バルブで、最高出力40PS、最大トルク38N・mを発生。往年のオフロードレースで活躍したモデル「トロフィー」の名にあやかり、「TR」と名づけられたこのユニットは、慣性バランスを最適化したクランクシャフトやフィンガーフォロワーロッカーアーム、フリクションを低減するDLCコーティングの採用などにより、スムーズな回転と扱いやすさを両立しているという。またブラックパウダーコート加工されたケーシングや削り出しの冷却フィンなど、凝ったデザインもこのエンジンの特徴とされる。トランスミッションは6段で、トルクフルなエンジン特性を最大限に生かせるようセッティングがなされているという。
モデルに応じて足まわりをつくり分ける
車両骨格は両モデルともに鋼管クレードルフレームとボルトオン式のリアサブフレーム、鋳造アルミ製スイングアームの組み合わせで、快適性と操作性の双方を重視して設計されている。シート高はスピード400が790mm、スクランブラー400 Xが835mm、車両重量はそれぞれ171kg、180kg。低速での扱いやすいハンドリング特性とスリムな車体による容易な足つきとも相まって、確実なライディングを可能にしているという。またサスペンションはフロントがφ43mmのビッグピストン倒立フォーク、リアが外部リザーバー付きモノショックで、リアのプリロードを調整することで、1人乗りでも2人乗りでも快適なライディングが可能になるとされる。
一方、バイクのキャラクターに合わせて差異化も図られており、スクランブラー400 Xには、前後ともにより大きなホイールトラベルを確保。スピード400のホイールサイズはハンドリング重視の前後17インチで、ブレーキにはφ300mmのフロントディスクと4ピストンフロントキャリパー、メッシュのブレーキホースを採用している。これに対し、スクランブラー400 Xでは不整地での走行安定性と操作性を考慮し、大径の19インチフロントホイールを装着。フロントブレーキディスクを320mmに拡大し、パッド構成を最適化することで、あらゆるコンディションで安心できる制動性能を実現しているという。さらにオフロードで好適なライディングポジションを実現し、コントロールを容易にするべく、ワイドなハンドルバー、大型の鋳鋼製ブレーキペダル、ハイグリップフットペグを装備している。
ライダーをアシストする装備も充実しており、オン/オフが可能なトラクションコントロールや、ボッシュ製のデュアルチャンネルABS(スクランブラー400 Xはオフロードモード付き)、トルクアシストクラッチなどを採用。スロットルも電子制御のライド・バイ・ワイヤ式で、ボッシュ製ECUとの組み合わせにより、リニアで直感的なレスポンスと安定したパワーデリバリーを追求している。
販売は、2023年7月のインドを皮切りに順次スタートとなる予定で、2023年末にはすべてのマーケットで取り扱いが開始される。各市場での販売価格は未発表だが、トライアンフは「驚くほどのコストパフォーマンスを誇る」(報道資料より)としている。
(webCG)
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