キャデラックのフル電動コンセプトカー「Elevated Velocity(エレヴェイティド ヴェロシティ)」登場

2025.08.19 自動車ニュース webCG 編集部
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キャデラック・エレヴェイティド ヴェロシティ
キャデラック・エレヴェイティド ヴェロシティ拡大

米ゼネラルモーターズは2025年8月14日(現地時間)、キャデラックの新型コンセプトカー「Elevated Velocity(エレヴェイティド ヴェロシティ)」の概要を発表した。

 
キャデラックのフル電動コンセプトカー「Elevated Velocity(エレヴェイティド ヴェロシティ)」登場の画像拡大
 
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キャデラックのフル電動コンセプトカー「Elevated Velocity(エレヴェイティド ヴェロシティ)」登場の画像拡大

キャデラック・エレヴェイティド ヴェロシティは、100%電動の“ハイパフォーマンスクロスオーバー”。「オンロードでもオフグリッドでも胸を躍らせる走りを追求した大胆な2+2クロスオーバーとして設計されており、キャデラックの将来のデザインの可能性を示唆する存在」と紹介される。

同社によれば、今回のコンセプトカーは「究極のパフォーマンス、最先端の先進技術、そしてキャデラックならではのオーダーメイドによるラグジュアリー・クラフトマンシップを巧みに融合させる一台」であり、「乗員の至福のひとときを高める体験『Elevated(上昇・高揚感)』と、リフトアップされたプラットフォームを最適化し最も過酷な砂漠地帯での果敢なオフロード走行を実現する『Velocity(疾走感)』というこのふたつの異なる価値を同時に提供する」とされる。

外観においては、「セレスティック」や「リリック」で確立された、伸びやかなフードをはじめとするブランドのデザイン言語を進化。スピード感を強調した彫刻的なプレステージ性を表現したとうたわれる。

ボディーカラーには、氷河にインスパイアされたという「フリントグレー」を基調とした「ヴェイパーブルー」を採用。上方に開くガルウイングドアや、フラックスファイバーとブラッククリスタルティントアクリルを組み合わせた24インチホイール、独自のライトトンネルを備えたバーティカルテールランプなどで個性を主張する。

インテリアは深みのあるレッドとブラッシュドメタルのアクセントでコーディネートされており、エンボス加工された木目やブークレ生地、着色されたアクリルおよびガラスなどで構成される。また車内には、重要アイテムを収納できる施錠式のコンパートメントと、刺激的なライフスタイルを想定した収納スペースを確保。リアのラゲッジスペースには、同モデルの美学を反映したという特注のポロ競技の用具セットがおさまる。

エレヴェイティド ヴェロシティには、オーナーが自由自在に移動するためのテクノロジーとデザインの融合を追求するものとして、以下の「ユーザーエクスペリエンスモード」が用意されている。

  • ウェルカムモード:ドライバーを迎えるモード。車体に近づくと、フロアやシート、インストゥルメントパネル、ドア、ステアリングホイールが白色に照らされるとともに、ガルウイングドアを開放。ステアリングホイールセンターの画面には砂漠の砂が舞い上がるアニメーションが映し出され、ダッシュボードのエンドキャップにはキャデラックのワードマークと「Vシリーズ」のロゴが点灯する。
  • エレヴェイティドモード:ドライバーが作動させることでエレヴェイティド ヴェロシティは自動運転に移行。車内は乗員のためのリカバリースペースへと変化する。ペダルとステアリングホイールは収納され、外気温とドライバーの体温、車内温度などが表示され“パフォーマンスの最適化”をサポートする。インテリアのアンビエントライトはレッドに切り替わり、シートバックライトの赤外線が乗員のベストパフォーマンスを引き出すように作用する(赤色光線治療機能)。ドア内部のバックライトは呼吸や動作に合わせて点灯し、リカバリーの効果をさらに強化。ステアリングコラム上部ではライトが前後に動き、カウルに映し出されるアニメーションと連動して呼吸リズムに合わせたサポートを行う。
  • ヴェロシティモード:コックピットが主役になるモード。ドライバーによって起動され、インテリアの照明がクールなホワイトトーンに変わり爽快感を演出。ドアの内側はバックライトで照らされ、フロアのホワイト照明は光量が抑えられ、ドライバーが道路に集中しやすくなる空間が演出される。展開可能なステアリングホイールには速度と時刻、バッテリー残量、温度を表示。カウルディスプレイには拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR HUD)ナビゲーションが投影される。

また同モデルには、“最高峰のEVパフォーマンスを発揮するハイパーカー”として、以下のドライブモードのセレクターも備わる。

  • eヴェロシティモード:オンロードでの激しい走行に最適化されたモード。
  • テラモード:エアサスペンションが車高を上げ、最高のオフロードパフォーマンスを発揮。
  • サンドビジョン:キャデラックの既存のナイトビジョン技術に類似した機能で、砂嵐の中でもより優れた視界を確保できるようにする。
  • エレメンツディファイ:車両を効果的に振動させることでほこり、砂塵(さじん)、土などの外部要素やゴミを除去し、エレヴェイティド ヴェロシティの外装を清潔な状態に保つ。車両が常に汚れのないクリーンなコンディションで到着することを可能にする。

なお、エレヴェイティド ヴェロシティの市販化については未定とのこと。

(webCG)