BYDシーライオン6(前編)

2026.07.30 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 日本市場において、日に日に存在感を強めているBYD。そのクルマづくりについて、元トヨタの車両開発者である多田哲哉さんは何を思う? プラグインハイブリッド車「シーライオン6」に試乗したうえで、語ってもらった。
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インフォテインメントありきの時代

「最近、息子が軽自動車を乗り替えたのですが、その新しいクルマに対するコメントは、『スマートフォン(スマホ)とつながるスピードが遅い』とか『つないだ時に使いにくい』といったスマホと接続するインフォテインメントに関するものが大半でした。それ以外の感想はほとんどないみたいなんです」

「今回初めてスマホがつなげられるナビが装備されていたということもあるのですが、これからクルマ購買層の中心となっていく若い人たち……といっても20代だけでなく、30代や40代の人にとっても、クルマに対する最大の興味はそこなのでしょう」

今回のお題はBYDシーライオン6である。この中国製プラグインハイブリッド車(PHEV)をチェックしていた多田さんの、最初の言葉が息子さんのエピソードだった。

「今の若いユーザーの価値観は確実に変わっていると思います。私のような昔のクルマ好きは、走りの質感がどうかなんてことばかりを気にしますが、今の若い人たちにとっては、そんなことより、ディスプレイの美しさやスマホとの親和性が気になるのでしょう。自宅や会社、学校、あるいは街なかでのスマホを中心とした生活が、車内でもいかに再現されているかのほうが、はるかに大切です」

シーライオン6のセンターディスプレイは15.6インチ。日本車でも最新の「RAV4」や「CX-5」などは同じサイズを装備しはじめている。

「このクルマの場合は、ただディスプレイが大きいだけじゃなく、精細度もいかにも高いですし、タッチしたときの応答もスムーズで、すごく使いやすい」

 
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