【スペック】全長×全幅×全高=4175×1600×1160mm/ホイールベース=2330mm/車重=1120kg/駆動方式=FR/2リッター直6DOHC12バルブ(150ps/6600rpm、18.0kgm/5000rpm
トヨタ2000GT(FR/5MT)(後編)【動画試乗記】
日本の誇り 2009.03.16 試乗記 トヨタ2000GT(FR/5MT)1960年代後半に誕生した、幻の名車「トヨタ2000GT」。わずか337台しか生産されなかった、そのスポーツカーのステアリングを握ることができた。
憧れのツインカム
2000GTの長いボンネットには、クラウンのM型2.0リッターエンジンをベースに、新設計のDOHCヘッドを組み合わせた直列6気筒ツインカムが搭載された。1960年代当時、高回転までよどみなく吹けあがるツインカムエンジンは、羨望のまなざしを向けられていた技術。その実用化に向けた大きなチカラとなったのは、高性能エンジンの開発に豊富なノウハウを持ち合わせていたヤマハ発動機の技術関与だったと言われる。この2社は、その後も良好な関係を保ち続け、数々の名機を生み出していくことになる。
いっぽうインテリアも、当時の多くの国産車とは一線を画す華美な雰囲気をまとっていた。ジャガーなど、英国の高級スポーツカーを想わせる丁寧な仕上げのローズウッドパネルは、日本の職人技術が生んだもの。当時の開発者が、いかに強い情熱と理想をもってこのクルマの開発に取り組んだかをうかがい知ることができる。
これら数々の華を持ち合わせて誕生した2000GT。日本が世界に通用する高性能車を作り上げたというその誇りが、後の日本の自動車産業の発展を推進する原動力となったのは間違いないだろう。
■【Movie】トヨタ2000GT(後編)
動画の配信は終了いたしました。
(Report=熊倉重春/取材協力=トヨタ博物館)

熊倉 重春
試乗記の新着記事
-
日産エクストレイルNISMOアドバンストパッケージe-4ORCE(4WD)【試乗記】 2025.12.3 「日産エクストレイル」に追加設定された「NISMO」は、専用のアイテムでコーディネートしたスポーティーな内外装と、レース由来の技術を用いて磨きをかけたホットな走りがセリングポイント。モータースポーツ直系ブランドが手がけた走りの印象を報告する。
-
アウディA6アバントe-tronパフォーマンス(RWD)【試乗記】 2025.12.2 「アウディA6アバントe-tron」は最新の電気自動車専用プラットフォームに大容量の駆動用バッテリーを搭載し、700km超の航続可能距離をうたう新時代のステーションワゴンだ。300km余りをドライブし、最新の充電設備を利用した印象をリポートする。
-
ドゥカティXディアベルV4(6MT)【レビュー】 2025.12.1 ドゥカティから新型クルーザー「XディアベルV4」が登場。スーパースポーツ由来のV4エンジンを得たボローニャの“悪魔(DIAVEL)”は、いかなるマシンに仕上がっているのか? スポーティーで優雅でフレンドリーな、多面的な魅力をリポートする。
-
ランボルギーニ・テメラリオ(4WD/8AT)【試乗記】 2025.11.29 「ランボルギーニ・テメラリオ」に試乗。建て付けとしては「ウラカン」の後継ということになるが、アクセルを踏み込んでみれば、そういう枠組みを大きく超えた存在であることが即座に分かる。ランボルギーニが切り開いた未来は、これまで誰も見たことのない世界だ。
-
アルピーヌA110アニバーサリー/A110 GTS/A110 R70【試乗記】 2025.11.27 ライトウェイトスポーツカーの金字塔である「アルピーヌA110」の生産終了が発表された。残された時間が短ければ、台数(生産枠)も少ない。記事を読み終えた方は、金策に走るなり、奥方を説き伏せるなりと、速やかに行動していただければ幸いである。
クルマに関わる仕事がしたいSponsored by
関連サービス(価格.com)
新着記事
-
NEW
バランスドエンジンってなにがスゴいの? ―誤解されがちな手組み&バランスどりの本当のメリット―
2025.12.5デイリーコラムハイパフォーマンスカーやスポーティーな限定車などの資料で時折目にする、「バランスどりされたエンジン」「手組みのエンジン」という文句。しかしアナタは、その利点を理解していますか? 誤解されがちなバランスドエンジンの、本当のメリットを解説する。 -
NEW
「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」の会場から
2025.12.4画像・写真ホンダ車用のカスタムパーツ「Modulo(モデューロ)」を手がけるホンダアクセスと、「無限」を展開するM-TECが、ホンダファン向けのイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」を開催。熱気に包まれた会場の様子を写真で紹介する。 -
NEW
「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」の会場より
2025.12.4画像・写真ソフト99コーポレーションが、完全招待制のオーナーミーティング「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」を初開催。会場には新旧50台の名車とクルマ愛にあふれたオーナーが集った。イベントの様子を写真で紹介する。 -
NEW
ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション/CR-V e:HEV RSブラックエディション ホンダアクセス用品装着車
2025.12.4画像・写真まもなく日本でも発売される新型「ホンダCR-V」を、早くもホンダアクセスがコーディネート。彼らの手になる「Tough Premium(タフプレミアム)」のアクセサリー装着車を、ベースとなった上級グレード「RSブラックエディション」とともに写真で紹介する。 -
NEW
ホンダCR-V e:HEV RS
2025.12.4画像・写真およそ3年ぶりに、日本でも通常販売されることとなった「ホンダCR-V」。6代目となる新型は、より上質かつ堂々としたアッパーミドルクラスのSUVに進化を遂げていた。世界累計販売1500万台を誇る超人気モデルの姿を、写真で紹介する。 -
アウディがF1マシンのカラーリングを初披露 F1参戦の狙いと戦略を探る
2025.12.4デイリーコラム「2030年のタイトル争い」を目標とするアウディが、2026年シーズンを戦うF1マシンのカラーリングを公開した。これまでに発表されたチーム体制やドライバーからその戦力を分析しつつ、あらためてアウディがF1参戦を決めた理由や背景を考えてみた。
