「ピッティ・イマージネ・ウオモ94」におけるMINIの最新カプセルコレクション
2018.07.06 画像・写真MINIは、2018年6月12日から15日までイタリア・フィレンツェで開催されたメンズファッション見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ94」において、最新カプセルコレクション「MINI FASHION FIELD NOTES」を発表した。
今回のMINIは、世界最高峰の品質を誇る紡績繊維ブランド、ザ・ウール・マーク・カンパニーとのコラボレーションを展開。それにより、MINIブランドのファッション分野における新たなアプローチを試みた。
ピッティ・イマージネ・ウオモは、毎年1月と6月の2回、来季のトレンドを占うショーとして1972年から開催されてきた。同イベントにおけるMINIのカプセルコレクション発表は、これで4回目。未来を担う若手デザイナーの支援を主眼として参加してきた。
4組の新進デザイナー&レーベルは、「個人的な旅の思い出の具現」をテーマに、上質なウール素材を駆使し、自らの体験を作品に織り込んだ。
それぞれの作品は、旅という非日常的空間が、クリエイターたちの手に掛かると大いなる創造力の源に変容することを物語っていた。
なお、MINI FASHION FIELD NOTESに展示された各作品は、2018年秋より数量限定でオンライン販売される。
(文=大矢麻里<Mari OYA>/写真=Mari OYA、MINI)
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1/20ピッティにおけるMINIは毎回、特設パビリオンを設けている。今回はオープンテラスを備えたカフェのような開放的な設計で、ファッショニスタたちの憩いの場となっていた。
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2/20「MINI FASHION FIELD NOTES」を発表した4組の新進デザイナー&レーベル。左から、PH5(米国)のミジヤ・ツァンジン&ウェイ・リン、リアム・ホッジス(英国)、リケ・フォイヤシュタイン(ドイツ)、STAFF ONLY(中国)の周 師墨&温雅。
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3/20ニューヨークを本拠地とするPH5が発表したニットウエア。ジャカード織のウールセーターとニットのジャンプスーツの組み合わせを提案。
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4/20PH5(米国)のミジヤ・ツァンジン(クリエイティブ・ディレクター)&ウェイ・リン(ファウンダー)。作品のインスピレーションは、マイアミビーチのアールデコ地区から受けた。「建築物の構造や設計、色、そして装飾的な模様がデザインのひらめきにつながった」とコメントしている。
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5/20PH5のファウンダー、ウェイ・リンは大手ニットウエア会社の令嬢。ユニークで革新的なニット技術を備えた作品に取り組んでいる。肩にかけられているのは、トラベルラグとしても使用できる手編みのショール。
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6/20PH5によるジャカード織りのウールセーター。「MINI」と「PH5」のロゴが編み込まれている。
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7/20ベルリンを本拠地とする女性デザイナー、リケ・フォイヤシュタインによるフェルト帽子3点。
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8/20デザイナーのリケ・フォイヤシュタインは、伝統的なクラフトマンシップにこだわり、上質な天然素材を用いた帽子製作を行っている。
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9/20エメラルド色のモダンベースキャップを手にした、デザイナーのリケ・フォイヤシュタイン。作品のインスピレーションは、ロシア旅行で訪れたサンクト・ペテルブルク近郊エカテリーナ宮殿の琥珀(こはく)の間から受けたという。
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10/20リケ・フォイヤシュタインによる、宝石の色をカラースキームに使用した作品。琥珀(ニュースボーイキャップ)、エメラルド(モダンベースキャップ)、ガーネット(山高帽)。
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11/20ロンドンを拠点に活動する英国人デザイナー、リアム・ホッジスの作品。ワイルドなテイストをコンテンポラリーに落とし込み、彼のデザインを象徴するパッチワークがあしらわれている。
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12/20リアム・ホッジスは、名門のロイヤルカレッジ・オブ・アートにて修士号を取得した後、新人の登竜門であるロンドンコレクションズ:MENのデビューコレクションで一躍注目を浴びた人物。次世代のストリートカルチャーを担うデザイナーとして注目されている。
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13/20リアム・ホッジスの作品はニューヨークがテーマ。「子供の頃に両親と初めて訪ねたのはマンハッタン。そして大人になって訪れたブルックリンは、刺激的であると同時にかつて住んでいたかのようなデジャヴを覚えた」とコメントしている。“新しいけれどなじみがある”が作品のモチーフとなった。
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14/20リアム・ホッジスは、防水性不織ウール地のコート、ジーンズジャケット&パンツ、長袖シャツ、バケットハットそしてトラベルポーチの6アイテムで構成した作品を発表した。
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15/20上海を拠点とするデザインレーベル、STAFF ONLYのコレクション。周 師墨&温雅の両デザイナーが、ロンドンで学生時代を過ごしたグリニッジパークをモチーフにしたもの。
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16/20STAFF ONLYは、周 師墨(右)と温雅が2015年に上海で設立したメンズブランド。2人はアルマーニやアレキサンダー・マックイーンなどのファッションハウスで経験を積んだ新進気鋭のデザイナー。
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17/20STAFF ONLYによる作品のメインカラーはグリーン。英国グリニッジパークで目にした自然や草の香りをイメージした。コートやパンツの折り返しにあしらったストライプは、グリニッジ子午線を意味すると共に、MINIのエンジンフードに施されたデコレーションストライプを連想させる。
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18/20STAFF ONLYによる、アーバントラベラーに向けた提案。一見ボストンバッグのように見えて、開いてみると衣類をシワなく持ち運べるガーメントバッグになっているという仕掛け。
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19/20MINIは今回の「MINI FASHION FIELD NOTES」も含め、2年間、計4回にわたり、才能ある新進クリエイターを起用したカプセルコレクションを発表してきた。
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20/20「ピッティ・イマージネ・ウオモ94」の会場に設けられたMINIのパビリオン。MINIは、アイコニックなデザインと都会的なライフスタイルを象徴するブランドとして、2015年から参加している。