「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」の会場から(その1)
2019.05.22 画像・写真先進安全装備の進化は日進月歩。2019年5月22日に開幕した「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」の会場から、ヴァレオや日進製作所、ダイキョーニシカワ、ボッシュ、大日本印刷、旭化成、トヨタ自動車、三菱自動車の展示内容を紹介する。
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1/36総合自動車部品サプライヤーであるヴァレオは、最新世代のLiDAR「SCALA2」を展示していた。現在アウディの「A8」や「A7スポーツバック」が採用している「SCALA1」の後継モデルとなる。
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2/36「SCALA1」が縦方向の走査角度3.2度、走査線4本というスペックであるのに対し、「SCALA2」では同10度、同16本となっている。
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3/36「SCALA2」によるセンシングのイメージ図。縦方向の走査角度が約3倍になったことで地面の白線を読み取ることが可能になり、より高精度な運転支援システムが実現できる。2020年に量産開始予定。
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4/36ヴァレオはLiDARとヘッドランプユニットをモジュラー化した製品にも取り組んでいる。ウオッシャーが組み込まれており、汚れを感知すると自動で洗浄する仕組み。ウオッシャータンクはウィンドウ用と共通。
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5/36後部座席を対象としたヴァレオの幼児置き去り検知システム。天井に付けられたセンサーで検知し、生体を乗せたままにすると警告する。2022年にはユーロNCAPで加点対象となることが決まっており、搭載車量は安全性の評価が高まることになる。
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6/36工作機械や自動車の金属パーツメーカーである日進製作所は金属3Dプリンターで製作したパーツを展示していた。現時点で量産パーツは製作していないが、金型を起こさずに試作品をつくれるのが強みだ。
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7/36日進製作所の金属3Dプリンターで作れるのはフットプリント800mm×800mmのサイズまで。プレートの上に20μ~30μ(μは1000分の1mm)のアルミパウダーをまき、それをレーザーで焼き固めていく。製作には、写真の航空機のミニチュアで3~4日ほどを要すという。
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8/363D金属プリンターで製作されたネット。丸いパーツを個別に作って組み立てるのではなく、一度の成型で作れるのだとか。金属製といってもまったくゴワゴワしておらず、布製のように滑らかに動く。
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9/36樹脂製自動車パーツメーカー、ダイキョーニシカワのブースに展示された樹脂製リアゲート。リアコンビランプを別に組み合わせる必要がないため、メッシュ状の部分が点灯する。
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10/36構成部品点数が非常に少ないため、開口部を大きく取れるのもメリット。
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11/36ダイキョーニシカワはより本物のように見える金属調パーツの開発にも取り組んでいる。写真のヘアライン加工が施された部分は樹脂にメッキを施したもの。この質感はメッキの“とある層”で一度磨きを入れることで実現したという。
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12/36ダイキョーニシカワブースで見かけた透過するファブリック素材。普段は真っ黒な布にしか見えないが、スイッチオンでエアコンの操作パネルが映し出される。
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13/36タッチコントロールにも対応しており、触るとブルッというクリック感がある。
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14/36総合パーツサプライヤー、ボッシュが展示した最新のレーダーセンサーユニット(写真左)。右の現行型と比べて約30%コンパクトになっているほか、センシング可能な角度が90度から120度へと広くなったため、クルマの横を走る自転車なども検知できる(フロント搭載時)。
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15/36最新世代のレーダーセンサーではセンシング可能な距離が160mから210mに拡大。イーサネット通信に対応したため、より大容量のデータを高速で送信できるようになった。2019年秋には量産が開始されるが、最初に搭載されるのは日本メーカーのクルマではないそうだ。
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16/36ボッシュブースに展示された次世代の車載カメラユニット。写真左がモノカメラで、右がステレオカメラ。
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17/36モノカメラの視野角は45度。2020年に製品化される見込み。
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18/36ステレオカメラの視野角は100度で、2019年中にリリース予定。モノカメラともども画像をパターンで認識するだけでなく、ピクセルの動きから予測・判断することも可能だという。
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19/36大日本印刷のブースの一等地に展示されていた次世代の加飾パネル。一見何もないが……
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20/36タッチするとエアコンの設定情報が表示された。
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21/36こちらのウッド調パネルは……!?
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22/36ドライバーの顔認証システムと連動しており、大日本印刷のスタッフが顔を近づけると、「認証しました」の文字とともに似顔絵が表示された。
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23/36こちらはメーターパネルを表示したところ。淡い色調の表示だが、写真のように斜めから見てもしっかりと認識できる。
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24/36こちらはインフォテインメントシステムを表示したところ。タッチ操作に対応しており、写真右のアルバムジャケットの画像を触ると曲を切り替えられる。
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25/36もちろん、ナビゲーションも表示できる。
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26/36総合マテリアルメーカーの旭化成は自動運転化が進んだ未来の車内空間を提案するコンセプトモデル「AKXYPOD(アクシーポッド)」を展示していた。
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27/36「AKXY」とは「ASAHIKASEI × YOU」の頭文字を取ったもの。
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28/36メーターパネルは大きく湾曲した液晶スクリーン。
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29/36トヨタ自動車は2017年の東京モーターショーでお披露目した「トヨタConcept-愛i」を展示した。
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30/36「トヨタConcept-愛i」のコックピット。
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31/36「トヨタConcept-愛i」のシート。
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32/36三菱自動車が展示した「アウトランダーPHEV」のカットモデル。
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33/36フロントにはエンジンやジェネレーターなどが搭載されている。
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34/36フロア下に搭載された駆動用バッテリー。
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35/36リアにはモーターや給電ソケットが搭載されている。
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36/36V2Hサービス「電動ドライブハウス」に用いられるEVパワーステーション(写真右)と家庭用バッテリー(同右)。