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1/8F1第5戦モナコGPを制し、高々と優勝トロフィーを掲げるレッドブルのマックス・フェルスタッペン(写真中央)。フェラーリのカルロス・サインツJr.(同左)が2位、マクラーレンのランド・ノリス(同右)は3位だった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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2/8ポールシッターだったシャルル・ルクレールのフェラーリがレースに出走できなかったことで事実上のポールスタートとなった予選2位のフェルスタッペン(写真)。まずは後ろのバルテリ・ボッタスを抑えてトップを守ると、集中を切らさず周回を重ね、モナコGP初優勝を飾った。モナコでは珍しく一度もセーフティーカーが出なかったこともあり、平均スピードは157.833km/hという同GP史上最速を記録した。タイトル争いを繰り広げる宿敵ルイス・ハミルトンが7位フィニッシュと低調だったことで、フェルスタッペンは4点差をつけて初めてチャンピオンシップをリードする立場に立った。また僚友セルジオ・ペレスが予選9位から4位でゴールしたことで、レッドブルは1点差でコンストラクターズチャンピオンシップ首位につけた。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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3/8モナコGP全戦で入賞中だったサインツJr.(写真)。デビューイヤーの2015年の10位に始まり、8位、6位、10位、6位ときて、6度目にとうとう2位表彰台に立つこととなった。予選でチームメイトのルクレールがクラッシュ、赤旗でポールを取り損ねたと苛立ちを隠さなかった26歳のスペイン人ドライバーだったが、レースでは唯一のフェラーリマシンで2位をキープし続けた。チームはマクラーレンの2点後ろ、コンストラクターズランキング4位につけている。(Photo=Ferrari)
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4/8石油会社ガルフ・オイルとのパートナーシップから、特別なカラーリングのマシン&ユニフォームでモナコGPに臨んだマクラーレン。気鋭の若手ノリス(写真)とは複数年で契約を更新したばかりということで、その余勢を駆って上位を目指したいところだった。そのノリスは予選で5位、レースではキャリアベストタイの3位と好調をキープ。ドライバーズランキングも3位と好位置につけている。気になるのはチームメイトのダニエル・リカルド。モナコでポール2回、2018年には優勝したこともある彼は、マクラーレン5戦目にしてまだマシンとのマッチングに苦しんでおり、予選Q2敗退の12位、レースでは周回遅れの12位と元気がなかった。(Photo=McLaren)
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5/8「このようなコースでは自信が必要なんだ」と予選後に自信ありげに語ったのは、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテル(写真)。モナコで2勝している元王者は、プラクティス中に目に異物が入るというトラブル(?)に見舞われながらも予選では順調に駒を進め8位。レースではピット戦略でオーバーカットを見事成功させ2台抜きの5位と、上り調子で終えた。チームメイトのランス・ストロールは予選13位から8位入賞。アストンマーティンは19点でランキング5位にいる。(Photo=Aston Martin)
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6/8この週末、メルセデスは完全な脇役に徹するしかなかった。タイヤに十分な熱を入れられないという問題で2台とも苦しみ、ボッタスはなんとかポール争いに加わり予選3位となるも、「マシンはひどかった」とするハミルトン(写真)は7位と下位に沈んだ。レースでは、2位ボッタスがピットインした際、ホイールナットが外れないトラブルが起きてリタイア。終始精彩を欠いたハミルトンは、終盤ニュータイヤでファステストラップを記録するも7位からはい上がることはできなかった。チャンピオンシップでは、ハミルトンがフェルスタッペンの4点差で2位転落、メルセデスも1点差でレッドブルに首位を明け渡した。(Photo=Mercedes)
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7/8今年の3人のルーキーのうち唯一モナコ未経験だったアルファタウリの角田裕毅(写真)は、木曜日のプラクティスでガードレールにヒットし、モンテカルロの手痛い洗礼を受けた。とはいえ角田だけでなく、同じ新人のミック・シューマッハーも2度クラッシュ、2冠の王者フェルナンド・アロンソも壁にぶつかるシーンが見られた。予選ではQ1落ちで16位、レースではスタートで17位に後退。ハードタイヤを履き、誰よりも長い65周目までタイヤ交換を引っ張り、16位でゴール。厳しい結果だが、これもまた勉強である。先輩格ピエール・ガスリーが予選6位から6位フィニッシュでポイントを稼いでくれたことで、チームはアストンマーティンを1点差で追いかける、コンストラクターズランキング6位につけている。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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8/8既に来季のマシン開発に軸足を置いていることを明言しているフェラーリ。予選で前に出ればレースペースが思わしくなくても抑えきれる、というモナコの特性を生かそうと、地元GPでルクレール(写真)が奮闘し、自身8回目の予選P1獲得に成功。F1以前の1931年にモナコGPで勝った母国の英雄ルイ・シロンが、1936年に取って以来となるモナコ人によるモナコGPポールを決めた。だが好事魔多し。Q3終盤にクラッシュしたことが影響したか、チームは事前チェックでOKを出していたものの、レコノサンスラップ中に左ドライブシャフトに問題が発覚、修理時間が足らず出走を諦めざるを得なかった。クラッシュ後に大事をとってギアボックスを交換し5グリッド降格ペナルティーを受けていれば、0点は避けられたかもしれない。(Photo=Ferrari)

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