ホンダが新型「プレリュード」を発表 24年ぶりの復活

2025.09.04 自動車ニュース webCG 編集部
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ホンダ・プレリュード
ホンダ・プレリュード拡大

本田技研工業は2025年9月4日、新型「プレリュード」を発表した。同年9月5日に発売する。

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24年ぶりに復活した「ホンダ・プレリュード」。1978年に登場した初代から数え、今回のモデルが6代目にあたる。ヘッドランプには、マルチファンクションライトとアダプティブドライビングビーム、アクティブコーナリングランプが組み込まれている。
24年ぶりに復活した「ホンダ・プレリュード」。1978年に登場した初代から数え、今回のモデルが6代目にあたる。ヘッドランプには、マルチファンクションライトとアダプティブドライビングビーム、アクティブコーナリングランプが組み込まれている。拡大
全高に占めるタイヤの割合をスポーツカーのトレンドである約50%に設定した2ドアクーペスタイルのエクステリア。ノイズを排除した伸びやかなプロポーションで、グライダーが滑空するような高揚感を表現したという。
全高に占めるタイヤの割合をスポーツカーのトレンドである約50%に設定した2ドアクーペスタイルのエクステリア。ノイズを排除した伸びやかなプロポーションで、グライダーが滑空するような高揚感を表現したという。拡大
新型「プレリュード」のリアビュー。前後バンパーの下部に備わるブルーのアクセントも、新型プレリュードの外観における特徴だ。
新型「プレリュード」のリアビュー。前後バンパーの下部に備わるブルーのアクセントも、新型プレリュードの外観における特徴だ。拡大
エクステリアと同じように、インテリアにおいても滑空するような高揚感を覚えるデザインコンセプトを採用。「低重心・水平基調のインストゥルメントパネルが生む、“手の内感”のある操る喜びとクリーンな視界をサポートする細かな気配り」が特徴としてうたわれている。
エクステリアと同じように、インテリアにおいても滑空するような高揚感を覚えるデザインコンセプトを採用。「低重心・水平基調のインストゥルメントパネルが生む、“手の内感”のある操る喜びとクリーンな視界をサポートする細かな気配り」が特徴としてうたわれている。拡大
運転席にはスポーツ走行も視野に入れ、ホールド性を高めたシートを採用。内装色は「ブルー×ホワイト」がメインカラーとされる。
運転席にはスポーツ走行も視野に入れ、ホールド性を高めたシートを採用。内装色は「ブルー×ホワイト」がメインカラーとされる。拡大
リアシートは2人掛け。背もたれには60:40の分割可倒機構が、座面の左右センターには小物を置けるトレーが備わる。
リアシートは2人掛け。背もたれには60:40の分割可倒機構が、座面の左右センターには小物を置けるトレーが備わる。拡大
パワーユニットは、アトキンソンサイクルの2リッター直4直噴エンジンに、ホンダ独自の2モーター内蔵のCVTを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。
パワーユニットは、アトキンソンサイクルの2リッター直4直噴エンジンに、ホンダ独自の2モーター内蔵のCVTを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。拡大
視認性とデザインにこだわったという新型「プレリュード」専用のフルグラフィックメーター。写真はドライブモード「SPORT」で、「S+」を選択した様子。
視認性とデザインにこだわったという新型「プレリュード」専用のフルグラフィックメーター。写真はドライブモード「SPORT」で、「S+」を選択した様子。拡大
新型「プレリュード」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4515×1880×1355mm、ホイールベースは2605mm。
新型「プレリュード」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4515×1880×1355mm、ホイールベースは2605mm。拡大
通常モデルのボディーカラーは「フレームレッド」(写真手前)を含む全4種類から選択できる。オンライン販売専用の限定モデルとしてラインナップされる「プレリュード ホンダONリミテッドエディション」では「ムーンリットホワイト・パール&ブラック」の2トーンカラーを採用する。
通常モデルのボディーカラーは「フレームレッド」(写真手前)を含む全4種類から選択できる。オンライン販売専用の限定モデルとしてラインナップされる「プレリュード ホンダONリミテッドエディション」では「ムーンリットホワイト・パール&ブラック」の2トーンカラーを採用する。拡大
新型「プレリュード」のリアに備わるエンブレムは、4代目プレリュードのエンブレムをベースにデザインされている。
新型「プレリュード」のリアに備わるエンブレムは、4代目プレリュードのエンブレムをベースにデザインされている。拡大

ホンダ・プレリュードは2ドアスペシャリティークーペとして1978年に初代モデルがデビュー。今回のモデルは6代目にあたり、実に24年ぶりの復活となる。

ホンダは大空を自由にどこまでも飛べるグライダーを発想の起点とし、優雅に滑空するような高揚感と非日常のときめきを感じさせるクルマを目指して新型プレリュードを開発したという。グランドコンセプトは「UNLIMITED GLIDE」。「ホンダ独自のハイブリッドシステム『e:HEV』をさらに進化させ、“操る喜び”を継承しながら、環境性能や日常での使い勝手も追求。電動化時代の新しいスペシャリティースポーツの先駆け・前奏曲(プレリュード)となるモデル」と説明している。

2ドアクーペスタイルのエクステリアデザインは、グライダーが滑空するような高揚感を生み出す低くシャープなフロントノーズと抑揚のある滑らかなボディーライン、ロー&ワイドなスタンスなどにより、ダイナミックな走りのイメージを表現したという。ボディーサイズは、全長×全幅×全高=4515×1880×1355mmで、ホイールベースは2605mmと発表されている。

全高に占めるタイヤの割合をスポーツカーのトレンドである約50%に設定。また、トレッドとホイールベースの比率をこれまでのホンダスポーツモデルを参考にしながら、直進安定性と旋回性をバランスさせた1:1.6のアスペクトレシオとしたのも、新型プレリュードの特徴に挙げられる。

アンテナなどの突起物のないルーフラインやフラッシュアウターハンドル、フロントグリルのブラッククロームメッキ、前後バンパー下部に備わるブルーのアクセントも新型プレリュードの外観における特徴である。ヘッドランプのデザインでは、羽ばたく勢いを表現。マルチファンクションライトとアダプティブドライビングビーム、アクティブコーナリングランプが組み込まれている。

インテリアにおいても「滑空するような高揚感を覚えるデザイン」を踏襲。内装色は「ブルー×ホワイト」をメインカラーに設定している。やわらかな陰影のホワイト表皮やダッシュボードの「Prelude」刺しゅう、ソフト素材のライニングパッド、乗降時のスムーズな足入れを考慮したドアライニング形状など、きめ細かなつくり込みで特別感が表現される。

運転席にはスポーツ走行に適したホールド性を高めたシートを採用。水平基調の視界やDシェイプのステアリングホイール、メタル調のパドル、プレリュード専用のフルグラフィックメーターも目を引くアイテムである。

開口部の広いテールゲート式の荷室には、航空機の機内持ち込み用サイズよりもひとまわり程度大きなスーツケースが2個収納できる。さらに後席の背もたれを倒せば、9.5インチのゴルフバッグが2個積めるスペースが出現する。

パワーユニットは、アトキンソンサイクルの2リッター直4直噴エンジンに、ホンダ独自の2モーター内蔵のCVTを組み合わせたハイブリッドシステム、e:HEVを搭載する。エンジン単体で最高出力141PS、最大トルク182N・mを、モーターは同184PS、同315N・mを発生。WLTCモードの燃費値は、23.6km/リッターと発表されている。

疑似的な8段変速で加減速時に緻密にエンジン回転数をコントロールし、あたかも変速機があるかのようなダイレクトな駆動レスポンスと変速感を実現したというホンダ車として初となる制御技術「ホンダS+シフト」や、エンジン回転数と同期したサウンドをスピーカーから流す「アクティブサウンドコントロールシステム」、コースティング制御も採用する。

ドライブモードは「SPORT」「GT」「COMFORT」「INDIVIDUAL」の4種類が用意される。SPORT、GT、COMFORTではそれぞれのモードにホンダS+シフトを組み合わせることで、6種類の異なる走行フィールが味わえる。INDIVIDUALでは、パワートレインやステアリング、サスペンション、メーター、エンジンサウンド、ACCの6つの項目を任意にカスタマイズできる。

サスペンションは、「シビック タイプR」譲りとなるフロントがデュアルアクシスストラット式、リアがマルチリンク式となる。緻密にダンパーを制御するZF製の「アダプティブダンパーシステム」や「高応答ステアリングシステム」、トルクステアを抑制する「等剛性ドライブシャフト」、ブレンボ製の大容量ブレーキ、19インチサイズの「ノイズリデューシングホイール」などに加え、ブレーキング時の作動範囲を広げ旋回時の回頭性や挙動安定性を向上させる「アジャイルハンドリングシステム」なども採用している。

16の安全機能をカバーする最新の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」やGoogleを搭載した9インチの「Honda CONNECTディスプレイ」、BOSEプレミアムサウンドシステムも標準で搭載される。

外装色は新色の「ムーンリットホワイト・パール」に加え、「メテオロイドグレー・メタリック」「クリスタルブラック・パール」「フレームレッド」の全4種から選択できる。

オンライン販売専用となる初年度のみの限定車「プレリュード ホンダONリミテッドエディション」もラインナップされる。同モデルは外装色に「ムーンリットホワイト・パール&ブラック」の2トーンカラーを採用し、ブラックエンブレム、パターンプロジェクターなどを装備する。

ホンダ・プレリュードは4人乗りのモノグレード設定で、価格は617万9800円。プレリュード ホンダONリミテッドエディションの価格は648万0100円。

(webCG)

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