【F1 2025】第16戦イタリアGPでフェルスタッペンがポールから今季3勝目、マクラーレンの2台を下す
2025.09.08 自動車ニュースF1世界選手権第16戦イタリアGP決勝が、2025年9月7日、イタリアのアウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ(5.793km)を53周して行われた。
F1屈指の超高速コースで、今季最強マクラーレンの前に4冠王者が立ちはだかった。レッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンは、予選でF1史上最速の平均速度264.682km/hを記録しながら今シーズン5回目、通算45回目のポールポジションを獲得。レースでは、スタート直後にコースを外れながらリードを守ったことで自主的に首位を明け渡すも、数周のうちにトップを奪還。後続に19秒の大差をつけて真っ先にチェッカードフラッグを受けた。5月のエミリア・ロマーニャGP以来となる今季3勝目、通算66勝目となる。
2位はマクラーレン・メルセデスのランド・ノリス。前戦オランダGPでは不運なトラブルでリタイアとなったが、今回はタイトルを争うチームメイトのオスカー・ピアストリの前でゴールし、ポイント差をわずかに縮めた。
3位はピアストリで、マクラーレンは2-3でレースを終えた。
地元ファンの前でフェラーリは惜しくもポディウムに届かず、昨年のウィナー、シャルル・ルクレールは4位。ルイス・ハミルトンは前戦の違反で受けた5グリッド降格ペナルティーで10番グリッドからスタートし、4台をかわして6位だった。メルセデスのジョージ・ラッセルはスタートポジションと同じ5位でゴールした。
ウィリアムズ・メルセデスのアレクサンダー・アルボンは14番グリッドから7つもポジションを上げて7位入賞。キック・ザウバー・フェラーリのガブリエル・ボルトレートは、自身ベストタイの7番グリッドからルーキー勢トップとなる8位でフィニッシュした。
メルセデスの新人アンドレア・キミ・アントネッリは、スタートでポジションダウン、アルボンとの接触で5秒ペナルティーを受けながらも初の母国GPを9位で終えた。そして入賞圏最後の10位には、ピットレーンからスタートしたレーシングブルズ・ホンダRBPTのアイザック・ハジャーが入り、1点を手にした。
以下、11位カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)、12位オリバー・ベアマン(ハース・フェラーリ)、13位角田裕毅(レッドブル)、14位リアム・ローソン(レーシングブルズ)、15位エステバン・オコン(ハース)、16位ピエール・ガスリー(アルピーヌ・ルノー)、17位フランコ・コラピント(アルピーヌ)、18位ランス・ストロール(アストンマーティン・メルセデス)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップは、1位ピアストリ324点、2位ノリス293点となり、オランダで34点差まで開いたギャップは31点に縮まった。以下、3位フェルスタッペン230点、4位ラッセル194点、5位ルクレール163点と続く。
コンストラクターズチャンピオンシップのトップ5は、1位マクラーレン617点、2位フェラーリ280点、3位メルセデス260点、4位レッドブル239点、5位ウィリアムズ86点。次のアゼルバイジャンGPで、マクラーレンのコンストラクターズチャンピオン獲得の可能性が出てきた。
第17戦アゼルバイジャンGP決勝は、9月21日に行われる。
(文=bg)
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