ホンダで雪道、どんなもんだ!?
2010.02.22 画像・写真北海道は旭川のそばにある、ホンダの鷹栖テストコース。冬季限定で設けられるさまざまな雪上路から、雪にめげない(?)“POWERED by HONDA”の姿を紹介する。(写真=本田技研工業)
トップバッターは売れっ子のハイブリッドカー「インサイト」。持ち前の「コーチング機能」にしたがって、やさしくエコロジーな運転を心がければ、雪道も安全に走れて一石二鳥。試乗車「LS」は最上級グレードで、ABSや横滑り防止装置を統合制御するVSAを標準で備える。
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トップバッターは売れっ子のハイブリッドカー「インサイト」。持ち前の「コーチング機能」にしたがって、やさしくエコロジーな運転を心がければ、雪道も安全に走れて一石二鳥。試乗車「LS」は最上級グレードで、ABSや横滑り防止装置を統合制御するVSAを標準で備える。
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インサイトに似たグリルは「オデッセイ」……ではなく、「FCXクラリティ」のもの。水素と酸素を化学反応させた電力で走るという、特殊な燃料電池車だけど、雪道でも普通のクルマと変わりなく走る。なお、駆動方式はFFのみ。
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究極のエコカーながら、「FCXクラリティ」は160km/hの最高速が出せる(雪の道ではご用心!)。もっとも、日本における「FCXクラリティ」の扱いは、官公庁や一部民間企業へのリース販売に限られているのだが……。
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ホンダの高級チャネル“アキュラ”の「TL」も、メッキグリルがチャームポイント。北米仕様車だけに、日本では「FCXクラリティ」並みにレア。3.7リッターV6エンジンに6段MTの組み合わせもめずらしい。 高級セダンらしく、凍てつく深雪路を飛ばしても、車内は静かで平和そのもの。試乗車の4WDモデルは、EBD(電子制御動力分配システム)付きABSや横滑り防止装置、ヒルスタートアシストなどを標準装備。機能面でも頼もしい。
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同じく北米仕様車の「アコード クロスツアー」。エッジの利いたハッチバックボディ、雪に映えるボディーカラーも魅力的だ。日本に導入してもよさそうなものですが……? 「われわれが街なかで乗るには、デカ過ぎるんですよねぇ……」とはホンダ・スタッフの弁。そのボディサイズは、全長×全幅×全高=4999×1898×1670mm。車重も1846kgとヘビー級だから、275psのパワーにまかせてペースをあげると、少々ヒヤリとすることも。
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ダブルレーンチェンジのテストコースを行く、「ステップワゴン スパーダ」。ノッポなボディを左右に振って、ラフなブレーキを繰り返しても、何のドラマも起きはしない。そのいっぽうで、ゴリゴリ、ガリガリ……と、VSAの絶え間ない介入が音で伝わる。影で支えるハイテク装備の凄さを実感。
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最新のミニバンに、不安になるような腰高感などありません。この新型「ステップワゴン」は、3列目シートを床下格納式としたのが自慢。ということは……ますます低重心になっていたりして!?
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2009年12月17日に一新、7代目となった「アクティトラック」を駆る。働くクルマは悪路走破性もダントツ!(のはず)だが、そこでの乗り心地までは、保証ナシ。ぶるぶる、ガタガタ、車内の騒々しさは確実にダントツだ。
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アクティトラックは、エンジンを車体中央(荷台の下)に置くミドシップレイアウトをとる。約800kgの軽量ボディと細身の12インチタイヤがもたらす、軽快な走りが楽しい。試乗車は4WDモデルだが、ハイテクのサポートは一切ないのでご用心。油断したリポーターも、このあとコースを逸脱し……!
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銀世界がバッチリ似合う、アクティトラック。コンセプト“ウチの自慢の男前”の面目躍如だ。開発に際しては、この鷹栖テストコースにも模擬みかん畑が新設され、テストが繰り返されたという。
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VSAをオフにして「ストリーム」に乗ってみた。ラフな操作でレーンチェンジしようものなら、あらぬ方向に飛んでいってしまう。(つまるところ、クルマに非はないのですが……)ウデに覚えのあるドライバーはさておき、雪道ではオプションのVSAさまさまである。
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VSAをオフにして「ストリーム」に乗ってみた。ラフな操作でレーンチェンジしようものなら、あらぬ方向に飛んでいってしまう。(つまるところ、クルマに非はないのですが……)ウデに覚えのあるドライバーはさておき、雪道ではオプションのVSAさまさまである。
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2代目「アキュラMDX」。全長×全幅×全高=4844×1999×1733mmのビッグボディを引き締めて見せる、シャープなエクステリアが魅力的。雪の林道を走っていると、気分はすっかり、カナダかアメリカ。日本の道にもとても似合うと思うのだけど、残念ながら、導入予定なし。ちなみに北米でのお値段は、4万2230ドル(約380万円)から。
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3.7リッターV6(300ps、38.0kgm)が、2tを超える巨体をスルスルと運ぶ。雪道での「MDX」は、「TL」には一歩譲るものの、“走る御殿”といったところ。「レジェンド」と同じ、前後輪の駆動力配分を行う「SH-AWD」システムが、その走りを支える。
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こちらは本格オフローダー……というより多目的バギー。赤いボディが鮮やかな、その名も「ホンダBIG RED(ビッグレッド)」。675cc単気筒エンジンと4ATを組み合わせ四輪を駆動する。定員は2名。実際の運転法は、普通車と同じだが、フロントウィンドウが無いためヘルメットやサングラスは必須アイテム。ロールケージは伊達じゃなく、起伏に富んだ道ではときおり横転しそうに……! プライスは? 北米では1万1699ドル(邦貨にして100万円ほど)から。
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「TRX500F A」は「ビッグレッド」と異なり、ややオートバイに似た操縦をする。ただし、スロットルグリップではなくレバーを使ったアクセル操作や、ハンドルを積極的に切っての操舵は二輪との違い。(上手いライダーならば)カウンターステアをあてながら、華麗にコーナーを駆け抜ける。
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この3台は、「乗るホンダ」ではなく、「押すホンダ」。汎用製品は、四輪二輪とならぶ同社のメインプロダクトで、なかでもごらんの除雪機は、ホンダ製品がシェア7割を占める。……って、ご存知でしたか? 写真手前から、雪を砕いては吹き飛ばす「スノーラi」シリーズの中堅機「HSM1590i」(54万6000円)、シャベル代わりに雪を押し退ける「ユキオス SB800」(20万9700円)、そしてスノーラシリーズの最高級機「HSS1170i」(96万6000円)。
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ホンダのプレミアム除雪機「スノーラi HSS1170i」は、雪の粉砕作業をエンジンがうけもち、車体の移動はモーターで行うという“ハイブリッド車”。しかも、雪の負荷に応じて自動的に車速を調節してくれる優れモノだ。 100万円近いお値段が高いか安いか判断しかねるけれど、日ごろ雪で苦労していない身には、高々と雪を飛ばす作業は新鮮で楽しい。