「ホンダ・アクティトラック」、ますます働く7代目へ

2009.12.17 自動車ニュース webCG 編集部

「ホンダ・アクティトラック」、ますます働く7代目へ

本田技研工業は2009年12月17日、軽自動車「アクティトラック」の新型を発売した。

ホンダの軽トラ「アクティトラック」が、7代目となった。
安全性や直進安定性を重視し、前輪を乗員の足先に置くセミキャブ型レイアウトをとった先代モデルの登場から10年。ロングホイールベース化がわざわいしたか、農家などから「小回りが利かない」といった声があがったため、新型は、前輪の上にドライバーが座るかつてのキャブオーバー型へと戻された。

ホイールベースが520mm短くなった(1900mm)おかげで、最小回転半径は4.3mから3.6m(4WDモデルは4.4mから3.7m)に。全長×全幅×全高=3395×1475×1745mmのボディは、ビニールハウスへの入りやすさを考えた高さとされた。

エクステリアは、「ウチの自慢の男前アクティ」をコンセプトにデザインされたもの。四角いシルエットのキャビンに張り感のある顔を与えることで、内部の広々感を表現。実際の車内も、大きくシンプルなシートを配し、ドアのトリムをあえて無くすなどして、広さとタフさを主張する。

肝心の積載性も自慢で、りんごコンテナなら48個、みかんコンテナなら52個を収納可能。タテヨコ1940×1410mmの荷台は、畳の平積み縦置きどちらにでも対応する。

そんな「働き者」の心臓は、先代モデルと変わらぬ660ccエンジン(45ps/5500rpm、6.0kgm/5000rpm)ながら、触媒の性能を改善した結果、排ガスはよりクリーンに。10・15モードの燃費値は、17.8km/リッター(JC08モード:17.2km/リッター)。駆動方式は、アクティ伝統のMRで、4WDモデルもラインナップする。

そんな「アクティトラック」、クラッシャブルゾーンの長さこそ短くなったが、フレーム構造の工夫や最新型のエアバッグのおかげで安全性はしっかりキープ。車体のほうも、サビに強い亜鉛メッキ鋼板の使用範囲を増やしたうえ、防塵保証を付与。末永いお付き合いを約束するとのこと。

価格は、「STD」(MR/5MT)の76万6500円から「TOWN」(4WD/5MT)の112万8750円まで。月間の目標販売台数は3500台となっている。

(webCG 関)

「ホンダ・アクティトラック」
「ホンダ・アクティトラック」 拡大
乗り降りのしやすさと室内の広さを謳う新型のキャビン。ウォークスルーできる。
乗り降りのしやすさと室内の広さを謳う新型のキャビン。ウォークスルーできる。 拡大
荷台のゲートは、3方向に開く。中央に見える蓋は、エンジンにアクセスするためのもの。
荷台のゲートは、3方向に開く。中央に見える蓋は、エンジンにアクセスするためのもの。 拡大
ホンダ初の四輪製品として1963年にデビュー、アクティトラックのルーツとなる「T360」(写真右)とのツーショット。
ホンダ初の四輪製品として1963年にデビュー、アクティトラックのルーツとなる「T360」(写真右)とのツーショット。 拡大

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