■【会場リポート】「プジョー308」も手応え上々、さらに前進を
プジョーのプレスブリーフィングは、オートモビル・プジョーの顔ともいうべきフレデリック・サンジュールCEOのスピーチで始まった。
■スポーティクーペに期待
「2007年6月の207CCおよびGTIの投入で、207シリーズのラインナップは完成されました。同シリーズはすでに73万台が生産され、B2セグメントのベストセラーカーとして、世界的な評価をいただいております。日本で近日発売される207SWも、プレミアム・カスタマーの皆様に満足していただけることでしょう」
プジョーに吹く追い風は、207シリーズの好調なセールスだけにとどまらない。207の兄貴分にあたる「308」が、東京モーターショー直前に本国で発表され、こちらの手ごたえも上々と伝え聞く。さらに、207シリーズ用のパワーユニットをBMWと共同開発するなど、“次なる一手”でも抜かりはない。
また、日本へは未導入ながら、プジョーはフランス本国を中心とした欧州圏におけるディーゼルエンジン搭載車の販売でも主役の座を担っている。
事実、“リーダー”の意識も高いプジョーは、同社のディーゼル・テクノロジーの粋を結集し、オールアルミ製の5.5リッターV型12気筒ツインターボディーゼルエンジンを開発。700ps/122.4kgm(!)を発生するこのパワーユニットを搭載した「プジョー908HDi FAP」は、2007年6月に開催されたルマン24時間レースで、初出場ながら総合2位に入る快挙を成し遂げた。
日本におけるディーゼル車販売の予定は明らかにされていないが、すでにプロモーションの要素はそろっている。
そんなプジョーは今回のTMSに、発表直後の308をベースにしたスポーティクーペ「308RCZ」を展示。仮想ライバルは、アウディTTといったスポーツクーペのようだ。イタリアのカロッツェリア、サガートのお家芸“ダブルバブル”を想わせるルーフ形状が目を惹く。
生産を前提にした上での軽量化をテーマに、ドライバーおよびパセンジャー用ロールバーにアルミを、リアウィンドウスクリーンにはポリカーボネートを、また一部にはCFRP製パーツを採用。注目を集めた。
現状に安閑とせず、常に前に進もうとするプジョーの勢いが感じられる展示内容だった。
(NAVI早田)
-
NEW
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
NEW
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
NEW
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
NEW
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。 -
NEW
トヨタ車はすべて“この顔”に!? 新定番「ハンマーヘッドデザイン」を考える
2025.10.20デイリーコラム“ハンマーヘッド”と呼ばれる特徴的なフロントデザインのトヨタ車が増えている。どうしてこのカタチが選ばれたのか? いずれはトヨタの全車種がこの顔になってしまうのか? 衝撃を受けた識者が、新たな定番デザインについて語る! -
NEW
BMW 525LiエクスクルーシブMスポーツ(FR/8AT)【試乗記】
2025.10.20試乗記「BMW 525LiエクスクルーシブMスポーツ」と聞いて「ほほう」と思われた方はかなりのカーマニアに違いない。その正体は「5シリーズ セダン」のロングホイールベースモデル。ニッチなこと極まりない商品なのだ。期待と不安の両方を胸にドライブした。