次期スカイラインクーペ搭載エンジンの新技術が明らかに

2007.07.14 自動車ニュース webCG 編集部
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次期スカイラインクーペ搭載エンジンの新技術が明らかに

2007年7月13日、日産自動車は新たなエンジン技術「VVEL(ブイベル)」についての記者発表を行った。この技術を採用する新エンジンは、今秋に国内発表を予定している「スカイラインクーペ」に搭載される。

VVELは「Variable Valve Event & Lift」の略で、バルブ作動角・リフト量連続可変システムのこと。
日産のバルブ制御システムには、連続可変バルブタイミングコントロールのC-VTC(Continuous Valve Timing Control)があり、これとVVELを組み合わせることで、バルブタイミングとリフト量の自在な制御を可能にしたという。

吸気バルブのリフト量を制御することで、燃費の改善、アクセルレスポンスの向上、トルクの増大を実現。さらに、触媒の早期活性化が可能になるため、排気ガスもクリーンになると謳われる。

吸入空気量を調整するシステムは、BMWのバルブトロニック、そして最近発表されたトヨタのバルブマチックがある。
後発の日産はこれらと比較して、作動のスピード(レスポンス)と限界回転数(レッドゾーン)においてアドバンテージがあるという。

日産はこの技術を、今秋国内発表されるというスカイラインクーペ用「VQ37VHR」エンジンに搭載。その後も主に大排気量・多気筒エンジンに採用し、グローバルに展開していく予定である。

(webCG 本諏訪)

「VQ37VHR」エンジンのカットモデル
「VQ37VHR」エンジンのカットモデル
モーター駆動でリンクを介しカムの位置を変更することで、リフト量が変化する。BMW、トヨタがスプリングで動かすのに対し、高回転での追従性が高いという。
モーター駆動でリンクを介しカムの位置を変更することで、リフト量が変化する。BMW、トヨタがスプリングで動かすのに対し、高回転での追従性が高いという。
燃焼室から遠いスロットルバルブではなく、直前の吸気バルブで吸入量をコントロールすることで、アクセルレスポンスの向上が見込まれる。
燃焼室から遠いスロットルバルブではなく、直前の吸気バルブで吸入量をコントロールすることで、アクセルレスポンスの向上が見込まれる。

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