第3戦マッサV、新人ハミルトン記録達成【F1 07】
2007.04.16 自動車ニュース【F1 07】第3戦バーレーンGP、マッサV、新人ハミルトン記録達成
F1世界選手権第3戦バーレーンGP決勝が、2007年4月15日、バーレーン・インターナショナル・サーキット(5.412km)を57周して行われた。
開幕から2戦、いいところなしに終わっていたフェラーリのフェリッペ・マッサがポールポジションから優勝。メディアに着せられた(?)汚名を返上した。
2位はマクラーレンの新人ルイス・ハミルトン。デビューから3戦連続ポディウムフィニッシュという、史上初の記録を達成した。
3位はフェラーリのキミ・ライコネンで、ハミルトン同様3戦続けて表彰台にのぼった。
4位にBMWザウバーのニック・ハイドフェルド、5位にはマクラーレンのフェルナンド・アロンソ。堅実なレース運びで3連続4位フィニッシュのBMW&ハイドフェルドは、コース上でチャンピオンを抜き、自力でその座を手に入れた。
6位はBMWザウバーのロバート・クビサ。しかしチームメイトとは違い地味な走りしか披露できなかった。
7位はルノーを料理したトヨタのヤルノ・トゥルーリ、そして8位はルノーのジャンカルロ・フィジケラで、最後の1点を獲得した。
ホンダ勢の受難の時は続き、ジェンソン・バトンは接触で0周リタイア、ルーベンス・バリケロは1周遅れの13位でゴールした。
スーパーアグリは、佐藤琢磨、アンソニー・デイヴィッドソンともエンジンを壊し、フィニッシュラインを切ることができなかった。
■ライコネン、アロンソ、ハミルトンがポイントリーダーに
GP2戦目の新人にしてやられたのか。
前戦マレーシアGPの序盤、2位ハミルトンを攻めあぐねコースオフしたマッサにメディアの批判が集まった。
もうナンバー2ではない。冬のテストでも絶好調だったのに、結果が出せていない。
2戦連続のポールポジション。速さがあるのなら、あとはレースをまとめきるだけ。マッサは何よりも結果=勝利がほしかった。
マレーシアで失敗したスタートをうまく決め、大物ルーキー、ハミルトンを後ろに従えてレースをリード。主導権を早々に握ったマッサは、ミスなく57周を走り切り、待望の優勝を手中に収めた。
マッサにとって幸いだったのは、序盤、先頭2台の後方で精彩を欠くチャンピオン、3位アロンソが蓋をし、ライコネンとハイドフェルドを抑えてくれたことだった。
アロンソはピットストップでライコネンに先を越されたばかりか、ハイドフェルドにはコース上で抜かれるほどの不調ぶり。グリップ不足など終始ハンドリングに悩んだチャンピオンは5位でゴールした。
そうなると、ハミルトンの好走は特筆に値する。爆発的な速さを持たないマクラーレンでも2位。さらに終盤にはトップのマッサにも迫り、ゴール後の両車の差は2.3秒まで縮まっていたのだ。
GP3戦目、なみいるベテランを押しのけポディウムにのぼり続ける驚異のルーキー、ハミルトンは、なんとアロンソとライコネンという07年王者候補と並んで、チャンピオンシップでトップに立った。
2台巨頭のライコネン&アロンソとスーパールーキー、ハミルトン(ともに22点)に、出遅れたマッサ(17点)、そして堅調ハイドフェルド(15点)が追う展開。
GPサーカスは、慌しいフライアウェイ3戦を終え、ヨーロッパでの本格戦に突入する。
次戦は約1ヶ月後のスペインGP。決勝日は5月13日だ。
(webCG 有吉)
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