【ルマン2005】予選2回目、ペスカローロがフロントロー独占、童夢は4位から決勝へ
2005.06.18 自動車ニュース【ルマン2005】予選2回目、ペスカローロがフロントロー独占、童夢は4位から決勝へ
第73回ルマン24時間レースのポールポジションは、No.16ペスカローロスポーツの手に落ち、期待のオール・ジャパンチーム、No.5童夢は予選4位からレースに挑むこととなった。
■童夢、惜しくも4番手
前日の不安定な天候と異なり、予選2回目は完全にドライコンディションでスタート。セッションが始まるや否や早々に自己ベストを更新するマシンが続出した。
その中で、安定した走りを見せていたのは、No.16、No.17のペスカローロスポーツ。2台揃っていち早く3分40秒の壁を破り、ライバル勢との差を広げていった。
一方、予選でのポールポジション獲得が今年の第一目標だったNo.5童夢は、予選タイヤとマシンとのマッチングに苦しんだ。満足のいかないコンディションでのアタックで何とかタイムは削るものの、トップに4秒という大差をつけられてしまった。
午前7時から9時までの第1セッションでは、No.17ペスカローロがトップをキープ。No.5童夢は荒聖治がアタックを行ない、3分40秒を切ったが、7番手に留まった。
そして迎えた午後10時からの第2セッション。序盤でトップグループが自己ベストタイムを大幅に更新し、結果としてこれが事実上の最終アタックとなった。
ポールポジションを奪取したのは、No.16ペスカローロ。日本のスーパーGT選手権に参戦中のエリック・コマスもドライブするこのマシンで、エマニュエル・コラールがセッション開始直後からアタックに入り、3分34秒715のタイムをマーク。No.17は第1セッションでのベストタイムのまま2番手に留まった。
3番手はNo.2チャンピオンレーシングのアウディ「R8」。第2セッションで自己ベストタイムを0.7秒削って、ポジションアップに成功した。
No.5童夢もラストセッション序盤でアタックを終えていた。第1セッション同様、荒がアタックし、3分38秒094のタイムをマーク。1.5秒近くタイムを縮めたものの、トップ3には届かず、4位に終わった。
「結果としては決して満足できていません。最後のアタックでは、セッション1で(3分)36、37秒台が狙える状態だったのですが、他車との絡みでタイムを伸ばすことができなかった。セッション2では、コース上の渋滞がひどかった」と荒。昨年のウィナーは、童夢「S101Hb」のパフォーマンスをアピールするチャンスを失ったことに対し、悔しさをにじませた。
(文&写真=島村元子)
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