【ルマン2005】インサイドリポート「ルマンの歴史に触れる」
2005.06.18 自動車ニュース【ルマン2005】インサイドリポート「ルマンの歴史に触れる」
今年で73回目を迎える伝統の耐久レース、ルマン24時間。予選2日目となった6月16日は、サーキット内に限らずルマン市内でもイベントが行われ、土曜日からの決勝に向けて、街中がしだいに本格的なお祭りモードになってきた。現地からのリポート。
■“ルマン・レジェンド”
午前11時、ルマン市内のショッピングエリアにほど近いセント・ニコラスでは、昨年のウィナーであるトム・クリステンセンと荒聖治のふたりがセレモニーに列席した。
ルマン24時間のモニュメントが建つこの場所には、ルマン歴代ウィナーによるブロンズ製の手形が街路に埋め込まれているのだが、このたび昨年のウィナーの記念ブロンズ板が加わったというわけ。
新たに埋め込まれたブロンズ板の隣には、1995年に日本人初のルマンウィナーとなった関谷正徳選手の手形もあり、日本のレースファンにとっては、ふたりの日本人の手形とサインを見る絶好の機会となった。
一方、サルト・サーキットでは、“ルマン・レジェンド”レースの予選が行われた。これは1935年から55年までに生産された車輌61台によるクラシックカー・レース。通常、レースイベントではワンメイクレースやF3といったステップアップカテゴリーが前座レースとして開催されることが多いのだが、このルマンではまったく逆。ヒストリックカーレースが24時間レースに花を添えるとは、何たる贅沢さ!
なお、このレジェンドレースは、18日の午前10時15分にスタートする1時間レース。ルマンで3度の優勝を誇るスターリング・モス卿をはじめ、1961年のF1チャンピオンであるフィル・ヒル、さらには日本のレースファンにも馴染み深いジョニー・ハーバードらが参戦。それぞれが1950年前半のジャガー(C-Type)やアルファ・ロメオ(3000CM)、ジャガー(D-Type)などを駆り、13km強のルマンコースを疾走することになる。
(文&写真=島村元子)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |