【F1 2005】第5戦スペインGP、ライコネン独走で今季初V、ルノー連勝にストップ
2005.05.09 自動車ニュース【F1 2005】第5戦スペインGP、ライコネン独走で今季初V、ルノー連勝にストップ
F1世界選手権第5戦スペインGP決勝が、2005年5月8日、スペインはバルセロナのサーキット・デ・カタルーニャ(4.627km)を66周して行われた。
凱旋レース、地元の声援を一身に受けたフェルナンド・アロンソ(ルノー)の4連勝を阻んだのは、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)。ポールポジションからスタートし、序盤から独走劇を繰り広げ、今季1勝目、通算3勝目をあげた。
2位は故郷で錦を飾れなかったアロンソ。だが5戦連続のポディウムでチャンピオンシップでは引き続きリーダーの座を守っている。
3位ヤルノ・トゥルーリ、4位ラルフ・シューマッハーと、トヨタ勢が表彰台とダブルポイントを獲得。
5位は、レース終盤にコース上でマーク・ウェバー(ウィリアムズBMW)を抜いたジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)、フロントローから一転し苦戦をしいられたウェバーは6位だった。
7位に、怪我が治り2レースぶりにカムバックしたファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)、8位にはベテラン、デイヴィッド・クルタード(レッドブル・レーシング)が入り、最後の1点を手に入れた。
サンマリノでの勢いはどこへいったか、チャンピオンチーム、フェラーリはスペインでも大敗し、2度のパンクに見舞われたミハエル・シューマッハーはリタイア、精彩欠くルーベンス・バリケロはポイント圏外の9位完走がやっとだった。
なおBARホンダは、2戦出場停止のペナルティにより参加していない。
■イージー・ウィン
2週間前の第4戦サンマリノ、ポールポジションから序盤をリードしながら、ドライブシャフトが壊れ早々に戦列を去ったライコネン&マクラーレン。速さはあるものの信頼性に疑問符が付いていたのだが、次のスペインでは他を圧倒するかたちで雪辱を晴らした。
1番グリッドから飛び出すと、ライコネンはファステストラップを立て続けに記録しながら先行。3番グリッドからスタートで2位にポジションアップしたアロンソを、時として2秒速いタイムで引き離した。最初のピットストップ(25周目)を終えても、まだピットに入っていないアロンソの前に復帰できるほど、両車のギャップは瞬く間に広がっていた。
以降、ライコネンはゴールまで独走劇を続け、タイヤに問題を抱え2位防戦に追われた地元のヒーロー、アロンソを従え、昨2004年ベルギーGP以来となる自身3勝目を手に入れた。
2位に甘んじたアロンソだったが、それでもドライバーズランキング1位の座は変わらず。ポイント44点で、ランキング2位のトゥルーリとの間には18点のギャップがある。ライコネンが17点で3位に上昇、開幕戦ウィナーのフィジケラとラルフ・シューマッハーが14点で並ぶ。
今回予選8位、決勝では2度のパンクに見舞われリタイアした王者シューマッハーは、アロンソのなんと34点後ろ、ランキング7位。前人未到の8度目の栄冠は、ずいぶんと遠い場所にあるのだが……史上最多19戦が予定される2005年、残りはまだ14レースもある。何が起こるかまだわからない。
次戦決勝は5月22日、伝統のモナコGPだ。
(webCG 有吉)
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