1台で5種類のボディ形状「シトロエン C3プルリエル」発売
2005.04.05 自動車ニュース1台で5種類のボディ形状「シトロエン C3プルリエル」発売
シトロエン・ジャポンは、1台で様々なボディ形状を実現したコンパクトハッチ「C3プルリエル」を、2005年3月31日に発表した。販売開始は4月8日から。1.6リッターモデルの2ペダル5MT「センソドライブ」仕様のみの設定で、価格は279万円。
■「ソフトトップ」と「サイドアーチ」
フランス語で“複数”を意味する名前をもつ「C3プルリエル」は、その名の通り、1台で様々なボディ形状を実現したコンパクトハッチ。2002年のパリサロンで発表され、03年のジュネーブモーターショーでは、「カブリオレ・オブ・ザ・イヤー」を獲得したモデルだ。
5つのボディ形状を実現するのは、電動式ソフトトップと、取り外し式のルーフライン「サイドアーチ」の組み合わせ。電動式ソフトトップがクローズド状態で「サルーン」、途中まで開ければ「パノラミックルーフ」、完全オープンにすると「カブリオレ」になる。
ここまでなら、普通のクルマでも似たようなモデルはあるが、プルリエルはここからがユニークだ。フロントスクリーン上端から後ろのサイドアーチを取り外すと、完全オープンの「スパイダー」に変身。さらに、後席をフォールディングして荷室と繋げれば、1008リッターの荷室容量をもつ「スパイダーピックアップ」となる。サイドアーチはアルミ製で、片方が約12kg。クルマに積載することはできないため、雨の心配が多い日本では使う場面も限られるとはいえ、楽しい魅力に溢れた1台といえそうだ。
■一回り大きい
名称にC3を持つプルリエルのボディサイズは、C3より一回り大きく、全長×全幅×全高=3935(+85)×1710(+40)×1560(+20)mm(カッコ内はC3との比較)。ホイールベースは変わらず、車重がC3の1.6リッターモデルと較べて120kg重い。丸いルーフラインにC3の面影を残すが、ドア枚数は2枚となり、ヘッドライトやリアコンビネーションランプなどは専用品を用いている。インテリアはシート&シート表皮、ドアトリムがオリジナルで、プルリエル独自のデザインとした。
モノグレードのためか、装備品は充実。オートエアコン、6スピーカー&CDプレーヤー付きオーディオ、オートワイパーやフォグランプなど、快適装備はほとんど揃う。安全装備は、フロント&サイドエアバッグ、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトなどを装備する。
ボディカラーは10色を用意。ルージュアルダン(赤)やベールレンツ(ライトグリーン)など明るい色が多いのはフランス車らしいところ。
価格は279万円と、C3(1.6エクスクルーシブ)より59万円高い。
(webCGオオサワ)
シトロエン:
http://www.citroen.co.jp/
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