【F1 2005】第2戦マレーシアGP、アロンソVでルノー2連勝、トゥルーリ2位でトヨタ初表彰台!
2005.03.21 自動車ニュース【F1 2005】第2戦マレーシアGP、アロンソVでルノー2連勝、トゥルーリ2位でトヨタ初表彰台!
F1世界選手権第2戦マレーシアGP決勝が、2005年3月20日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット(5.543km)を56周して行われた。例年どおりの厳しい暑さのなか、フェルナンド・アロンソがポール・トゥ・フィニッシュを達成。ルノーは開幕戦に続き2勝目と好調さを顕示した。
2位にヤルノ・トゥルーリが入り、トヨタは参戦4年目、53戦目に初表彰台を獲得した。3位は、自身2度目のポディウムフィニッシュを決めた、ウィリアムズBMWのニック・ハイドフェルドだった。
4位は予選11位から地味に追い上げたマクラーレン・メルセデスのファン・パブロ・モントーヤ、5位はラルフ・シューマッハーで、トヨタはダブル入賞にもわいた。
6位デイヴィッド・クルタード&8位クリスチャン・クリエンと、開幕戦に続きレッドブル・レーシングは2台そろってポイントゲット。7位はまったくいいところのなかったフェラーリのミハエル・シューマッハーだった。
佐藤琢磨が病欠したBARホンダにとっては最悪の週末。ジェンソン・バトン、代役のアンソニー・デイヴィッドソンとも、スタートして2周で交換したはずのエンジンが煙を吐き、リタイアをきっした。
■ルノー強し、トヨタ健闘、フェラーリ苦悩
7度目のGP開催となるマレーシアのセパンは、ヘルマン・ティルケが手がけた、高中低コーナーを組み合わせたコース。マシン、そしてタイヤの実力が試されるサーキットである。
今回のレースで明らかになったことは、開幕2連勝のルノーのポテンシャルがどうやら本物らしいということと、昨年型マシンを改良して序盤をしのごうとするフェラーリが苦戦しているということだった。
開幕戦で3位入賞、ファステストラップを記録したアロンソは、セパンではポールポジションから飛び出し、終始誰にも脅かされずに「P1」を守り続けた。安定した速さ、タイヤにやさしいマシン特性、そして若きスペイン人のテクニックが今回の独走をもたらした。
アロンソを追ったのは、オーストラリアでも2位を快走したトヨタのトゥルーリ。“予選だけの切り込み隊長”と見られていたイタリアンだったが、アロンソとのスピード差はあったものの、初戦とは違いレース終盤まで力走を続け、待望のトヨタ初表彰台を実現させた。
後続では激しいポジション争いが繰り広げられ、なかでもレース中盤、ウィリアムズBMWのマーク・ウェバーとトヨタのラルフ・シューマッハー、そしてウェバーのチームメイトであるハイドフェルドによる4位争いは白熱した。5位ラルフが4位ウェバーを抜きにかかっている間の隙を突いてハイドフェルドが4位に躍り出て、すぐにまたウェバーが抜き返し4位を奪還、といった手に汗握る展開は、ピットストップで順位が変わる昨今のGPシーンにあって、クラシカルにさえ見えた。
やがて4位ウェバーの前に、ペースのあがらない開幕戦ウィナー、3位を走るルノーのジャンカルロ・フィジケラがあらわれ、ノーズ・トゥ・テール状態に。2台の攻防は、38周目の最終コーナーで接触という結末を迎えた。
以上の上位戦に、王者フェラーリは一度も絡むことができなかった。
予選でルーベンス・バリケロ12位、シューマッハー13位と中盤に沈み、レースでもうだつの上がらない紅い2台はミッドフィールドをうろつく始末。ブリヂストンタイヤ唯一のトップチームであるフェラーリは、明らかにペースが遅く、マシンの機敏性にも劣っていた。
バリケロはレース後半にリタイア。ミハエルはどうにか7位でゴールし今季初得点の2点を手に入れたものの、1位アロンソの79秒後方という散々な結果しか残せなかった。次戦には登場するかもしれないニューマシン「F2005」が待たれるチャンピオンチームだった。
次戦決勝は4月3日。今年で2回目となる砂漠のレース、バーレーンGPだ。
(webCG 有吉)
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