【FN2005】開幕前の第1回合同テスト、0.1秒以下に5台の僅差
2005.03.17 自動車ニュース【FN2005】開幕前の第1回合同テスト、0.1秒以下に5台の僅差
ツインリンクもてぎでの2005年開幕戦を4月3日に控えたフォーミュラ・ニッポンの第1回公式合同テストが、3月11、12日、三重県・鈴鹿サーキットで行われた。
計4セッションが持たれた今回、2005年にエントリーを表明している10チーム15台が参加。総合トップタイムは、ブノワ・トレルイエの1分45秒752だった。ドライで走行できたのは2日目の午前中と午後の早い時間だけとなり、この間のタイムが総合順位となった。
■ルーキーに速さの片鱗
1日目は、雨&霧という厳しいコンディション。午前のセッションはウエットのため、各チーム様子見をしていたが、徐々に走行を始めだした。
トップタイムはアンドレ・ロッテラー(PIAA NAKAJIMA)の2分4秒554。続いて古巣IMPULに戻った本山哲(arting RACING with IMPUL)が2番手、ロッテラーのチームメイト小暮卓史が3番手に入った。
午後は天候がさらに悪化、ヘビーウエットとなり走行を早々に切り上げたチームも。それでも果敢にチャレンジした、KONDO RACINGからルーキー参戦するチェコ人ドライバー、ヤレック・ヤニスは、午後のトップ、ブノワ・トレルイエ(mobilecast TEAM IMPUL)に続いて2番手タイムを記録し、速さの片鱗を見せた。
■「0.087」秒に5台
2日目は、冬型の気圧配置が強まり寒気が入り、厳しい冷え込みとなった。
午前のセッションはドライとなり、各チーム、ドライバーとも「待ってました」とばかりに走行を開始。今シーズンから採用される新しいスペックのドライ用スリックタイヤで走り始めた。
開始から約56分、ルーキーのヤニスがエンジントラブルでコース上にオイルを撒き散らし赤旗中断。再開後すぐに今度は、チームメイトでやはりルーキーの山本左近がヘアピン先で停止し再度レッドフラッグが出された。
さらに再々開されて10分ほどで、またしても山本がエンジントラブルのためヘアピンで止まってしまい赤旗が提示された。ルーキー2人を起用するKONDO RACINGとしては手痛い初テストとなった。
セッションが残り10分を切ってからドライバーたちが続々とタイムアタックに挑む。トップタイムはトレルイエの1分45秒752。そしてチームメイトの井出有治が2番手とmobilecast TEAM IMPULが1-2。
続いて小暮卓史、アンドレ・ロッテラーのPIAA NAKAJIMA勢が続き、5番手には3台目のTEAM IMPULである本山哲が入った。
1位から5位までのタイム差は0.1秒以下の「0.087」という超僅差。6番手には、ディフェンディング・チャンピオンのリチャード・ライアン、7番手に服部尚貴とDoCoMo DANDELIONの2人が続き、8番手にはTEAM 5ZIGENに移籍した松田次生が入った。トップから8番手の松田までの差も0.5秒という僅差となった。
午後は、開始直後はドライだったものの、すぐに雨や霙、霰が降り出し路面はウエットに。晴れ間が出たかと思うとまた雨、という繰り返しで、走行を見合わせたり、早々にテストを切り上げるチームもいた。トップタイムは、まだドライのうちにアンドレ・ロッテラーが出した1分48秒789だった。
次は3月21、22日の2日間、開幕戦が行われるツリンリンクもてぎで公式合同テストが予定されている。これが開幕戦前の最後のテストとなる。
(文&写真=KLM Photographics J)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |