日仏合作のコンパクトカー「AYGO」「C1」「107」【ジュネーブショー05】
2005.03.02 自動車ニュース【ジュネーブショー05】日仏合作のコンパクトカー「AYGO」「C1」「107」
2005年3月1日、100周年を迎えた第75回ジュネーブ国際自動車ショーが、プレスデイで開幕した。現地リポートの第1弾として、トヨタとプジョー、シトロエンが共同開発したというコンパクトカー3車種を、『webCG』青木禎之が報告する。
拡張され、奥行きが深まった会場ジュネーブPALEXPOは、フォルクスワーゲングループ、フェラーリなど、一部のブースが2階フロアに設置された。
階段を降りると左手に広がるのが、トヨタブース。例年にない力の入れようで、プレスコンファレンスにはロックバンドが登場、「トヨタブースにこれだけのヒトが集まったのは初めて」と、ショーの常連が言う。
なかでも目玉は、プジョー、シトロエンとの共同開発が謳われるコンパクトモデル「AYGO」。「I go」にかけた車名をもつニューモデルは、全長×全幅×全高=3405×1615×1465mmと、ニューヴィッツはおろか、パッソ/ブーンよりひとまわり小さい。ホイールベースは2340mm。
抑揚ある面で構成されたボディは、なかなか表情豊か。「トヨタのデザイン力が上がっている」と、デザイン関係者は口を揃える。
なんとか若年層を採りこみたいと考え、会場には10人のヤングアーティスト(25から35歳)にボディをペイントさせたAYGOを、10台も並べた。5ドアと3ドアが用意され、エンジンは1リッター直3(68ps)。ノーマルの5段MTのほか、オートマチックモードをもつ5MTが選べる。
一方、熱の入れ方に微妙な差が感じられたのが、シトロエン。AYGOの姉妹車である「C1」は、ダブルシェブロンエリアの奥に3台置かれただけ。リアドアのパネルはトヨタほど凝った面をもたず、より廉価仕様に思えた。それでも、丸みをおびたヘッドランプを備えた顔は愛嬌たっぷりで、魅力的。日本にリーズナブルな値段で導入されれば、それなりの人気を確保しそうだ。
プジョーでは、「107」となる新型コンパクト。シトロエンC1との違いは、ヘッドランプまわりくらい。高い位置に展示されたため、サイドシル下の溶接部分やホイールアーチのなかが黒くペイントされていない、といった“廉価モデルの証し”が、容易に観察者に気づかれ、ちょっとかわいそうだった。
C1、107とも、リアドアがトヨタAYGOと異なり、テイルランプの前縁がドアと接する、アグレッシブなデザインが採られた。
(webCGアオキ)
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