【Movie】福祉車両体験記その1「手だけでクルマを運転する」
2004.04.16 自動車ニュース【Movie】福祉車両体験記その1「手だけでクルマを運転する」
身体の不自由な方やお年寄りのためにつくられたクルマである「福祉車両」とは、いったいどんな乗り物なのか? 2004年3月9日、日産自動車の大型販売・用品店「カレスト幕張」で行われた福祉車両取材会に、『webCG』取材班が赴いた。
■福祉車両とは
「ライフケアビークル」(日産)、「ウェルキャブ」(トヨタ)、「アルマス」(ホンダ)……名前は各メーカー様々だが、これらはみな福祉車両のことをさす。特殊な装備や機能を追加し、下肢が不自由な方や車いすを利用する方々に運転、乗車の機会を広げようとするクルマたちである。自らが運転する「自操型」と、介助するひとがされるひとを乗せる「介護型」に大別される。
自動車メーカーが本格的に力を入れ始めたのはここ数年のことというが、2000年に施行された介護保険法や高齢化社会を前に市場は年々拡大。1995年にはおよそ3400台だったのが、2002年には2万4000台を超している(社団法人日本自動車工業会調べ)。
■手だけでクルマを運転する
日産の福祉車両は「ライフケアビークル(LV)」と呼ばれ、日産の特殊車両やカスタマイズカーなどを手がけるオーテックジャパンが製作している。
今回、『webCG』取材班が試乗したのは、足の不自由な方が手だけで運転できる「オーテック・ドライブギア・タイプe」を備えた「キューブ」。右手でステアリングホイールを操り、左にある「コントロールグリップ」でアクセル、ブレーキなどを操作するこの仕組みを、係員の方に説明していただいた。ウェブならではの動画でご覧いただきたい。
■アタマじゃわかっているけれど……
事前に説明を受けたとはいえ、足を使った加減速が身についたものにとって、手だけの運転はなかなか難しい。webCG渡辺記者が、カレスト幕張のテストコースでおっかなびっくりの初体験。ちゃんと戻ってこれたかどうか……。
(文=webCG有吉/動画編集=カネヨシ)
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