【東京モーターショー2003】「解説!笹目二朗:トヨタ篇」
2003.10.24 自動車ニュース【東京モーターショー2003】「解説!笹目二朗:トヨタ篇」
自動車ジャーナリストの笹目二朗が「東京モーターショー」の出展車を鋭く斬る「解説!笹目二朗」。車種展開が豊富なトヨタからピックアップされたのは、現実的な「CROWN CONCEPT」と、コンセプトカー「CS&S」だ。
■じっくり煮詰めて
最近のトヨタデザインは“粗製濫造”ぶりが目立つ。「それだけ車種が多いから……」ともいえるが、じっくり煮詰めて完成させたと思われる例がすくない。飛騨高山の、一刀彫りや春慶塗りの匠は作品を完成させた後も、しばらくの間は手元に置いてじっくり眺め、気に入らない箇所を修正していくという。アウディ「A6」のデザイナーも同じようなことを言っていた。トヨタはできたら“ホイ”と出す。だから、ジーッと見ているとアラが見えてくるクルマが多いのだ。
その一方、「CROWN CONCEPT」はデザイン面で期待できる。ショーに出品されたのは完成形に近いと思われるが、いまからジックリ手直ししてさらに完成度を高めれば、より素晴らしいものになるのではないか。
フランクフルトで発表された、ハイブリッドの2シータースポーツ「CS&S」も、なかなかカッコイイ。「プリウス」の仲間が、増える日も近いか?
(文=笹目二朗/写真=峰昌宏)
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