ヒュンダイ・クーペFX V6(6MT)【試乗記】
かつてのコラードだ! 2002.04.27 試乗記 ヒュンダイ・クーペFX V6(6MT) ……199.0万円 200万円を切るお値段で、2.7リッターV6クーペが買える! 輸入車の価格破壊メーカー、ヒュンダイが、2002年4月2日に日本市場に投入したスタイリッシュモデル。自動車ライター、下野康史が驚いた!エンジンがいい
「2.7リッターV6のスポーティクーペで199.0万円!」が売りの、いちばん新しいヒュンダイ。
でも、またまた安いから買えっていわれてもなあ……、と予断をもって乗ってみると、これがなかなか、というかそうとうにいいクルマだった。
試乗したのは4段ATと値段の変わらない6段MTモデル。ヒュンダイ・クーペは絶対にこのマニュアルで乗るべし、といいたくなるほどまずエンジンがよい。いいパワーユニットはマニュアルで味わうに限る。
前輪を駆動する2.7リッターV6は175psと控えめだが、低回転からトルクの出方が高級でいい。足まわりも実にしっかりしていて、スポーティクーペの名に恥じない。ステアリングの剛性も高く、トルクステアなどのFF(前輪駆動)の癖もほとんどない。おかげで、ワインディングロードでも十分楽しめる。
最良のヒュンダイ
ボディ内外の仕上げは日本車と同レベル。ダッシュボードのデザインもヒュンダイとしては抑制がきいていて、好感がもてる。ただし、その中央に埋め込まれた3連メーターのうち、エンジントルクメーターだけは意味不明。R32スカイラインGT-Rにあった4WDの前後トルクメーターをなんか誤解したんでしょうか。
外形デザインは好きずきだが、ウチのヨメさんはひとめ見て、「カッコイイ!」といった。それくらいカッコイイのに、トランクルームがこれだけ深くて広いのは立派。
間違いなく、最良のヒュンダイ。エンジンや足まわりの感じといい、一体感のある運転感覚といい、かつてのフォルクスワーゲンコラードVR6を思い出させた。こういうクルマがつくれるのだから、なによりディーラーネットの拡充が急務。だって、どこで売ってるかわかんないもん。
(文=下野康史/写真=郡大二郎/2002年4月)

下野 康史
自動車ライター。「クルマが自動運転になったらいいなあ」なんて思ったことは一度もないのに、なんでこうなるの!? と思っている自動車ライター。近著に『峠狩り』(八重洲出版)、『ポルシェよりフェラーリよりロードバイクが好き』(講談社文庫)。
-
トヨタbZ4XツーリングZ(4WD)【試乗記】 2026.8.29 「トヨタbZ4X」にワゴンのようなロングボディーを持つ「ツーリング」が登場。ただ長くなっただけではなく、今回試した4WDモデルではパワーもアップ。乗り味にも微妙な影響を及ぼしているから見逃せない。経路充電を試しつつ、370km余りをドライブした。
-
BMW 120オリジナル(FF/7AT)【試乗記】 2026.8.25 BMWの主要モデルに新グレードの「オリジナル」が設定された。位置づけとしては新たなエントリーグレードということになるが、BMWらしさを損なうことなく装備を厳選し、価格を抑えたのがポイントだという。「1シリーズ」の「120オリジナル」の仕上がりをリポートする。
-
トライアンフ・スラクストン400(6MT)【レビュー】 2026.8.25 カフェレーサーの本場である、イギリスのトライアンフがリリースした「スラクストン400」。車名のとおり、カジュアルに楽しめる400ccクラスのマシンではあるのだが、その実物からは、エントリーモデルとは思えない本物の香りが漂っていた。
-
スズキeスカイ プロトタイプ(FWD)【試乗記】 2026.8.24 スズキが満を持して世に問う、軽規格の新型電気自動車「eスカイ」。軽乗用車の本質である、生活の足としてのちょうどよい性能を追求したという一台は、どのようなクルマに仕上がっているのか? 2026年秋の正式発表を前に、プロトタイプモデルに試乗した。
-
DS N°8エトワールAWD(4WD) 2026.8.22 DSオートモビルから登場した、新時代の旗艦モデル「N°8」。完全新設計のシャシーにアクティブサスペンションを組み合わせた電気自動車(BEV)は、往年の“ハイドロ”を思わせる乗り味と人車一体の走りを備えた、稀有(けう)なサルーンに仕上がっていた。

