ホンダ・フィット仕様変更 新グレードも登場
2012.05.24 自動車ニュース「ホンダ・フィット」仕様変更 新グレードも登場
本田技研工業は、コンパクトカー「フィット」「フィットハイブリッド」の一部仕様を変更するとともに、新たなグレードも追加設定し、2012年5月24日に発売した。
ホンダの売れっ子コンパクト「フィット」シリーズに、2010年8月以来、2度目となるマイナーチェンジが実施された。
今回のテコ入れでは、全般的に基本性能のさらなる成熟が図られた。「フィット」「フィットハイブリッド」ともに、空力性能の追求やCVTの効率アップが実施され、例えば1.3リッターのFF車(CVT)の燃費(JC08モード)は、20.6km/リッターから21.0km/リッターへと向上した。
また、全席に3点式シートベルトとヘッドレストが備わり、車両の挙動を安定させるVSAも全車に用意されるなど(一部グレードではオプション)、安全性も高められた。
目に見える部分では、ボディーカラーが増えたことや、室内各所にLEDのイルミネーションが追加されたこと、さらに、本革シートやシートヒーターのセットオプション「レザーパッケージ」が一部グレードに設定された点が新しい。
「フィットハイブリッド」では、フロントグリルやリアガーニッシュのデザインも変更。クロムめっきとクリアブルー塗装からなる新しい意匠が採用されている。
このほか、より細分化された市場のニーズにこたえるべく、以下のような新グレードも追加設定された。
■フィット15XH
これまでの“上質モデル”「15X」に対し、足まわりを中心にさらに乗り心地をリファイン。防音材を追加するなどし、高い静粛性を実現したとされる。ディスチャージヘッドランプやコンフォートビューパッケージも装備。さらなる高級感が演出されている。
なお、ハイブリッドモデルにもラグジュアリータイプの「フィットハイブリッド15XH」が設定される。
■フィットShe's(シーズ)/フィットハイブリッドShe's
2010年5月にも特別仕様車として発売された、主に女性ユーザーをターゲットとしたグレードで、今回からカタログモデルとなる。
ピンクゴールドメタリックをはじめとする4色のボディーカラーや、ピンクゴールドの室内装飾やスマートキー、ブラウンのスエード調ファブリックインテリアが特徴。
機能の面でも、アレルゲン物質の活動を抑える抗菌シート、美肌効果があるとされるプラズマクラスター技術搭載エアコン、赤外線や紫外線を抑えるフロントウィンドウなどが備わり、幅広い年齢層の女性にアピールする。
ハイブリッドモデルの「フィットハイブリッドShe's」もラインナップする。
■フィットハイブリッドRS
ハイブリッドモデルでありながら、スポーティーなキャラクターも併せ持つ新グレード。
エクステリアは、既存のスポーティーグレード「RS」で見られたエアロパーツでドレスアップ。さらにLEDで発光する独自のフロントグリルも与えられる。インテリアも、本革巻きのステアリングホイールやピアノブラックのコンソールパネルなど「RS」専用のアイテムでドレスアップされる。
1.5リッターエンジンをモーターがアシストするパワーユニットは、同社のハイブリッドスポーツ「CR-Z」のものをそのまま搭載。トランスミッションは、6段MTとCVTが用意される。
足まわりについても、リアのトレッドを7mm広げたうえで、より太いスタビライザーを採用。ダンパーやパワーステアリングについても、専用のセッティングが施されている。
新たな「フィット」シリーズの価格は、「フィット13G」の123万円から「フィットハイブリッドRS」の196万円まで。
(webCG 関)
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