「ポルシェ918スパイダー」の概要が明らかに

2013.05.17 自動車ニュース
「ポルシェ918スパイダー」
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独ポルシェが「918スパイダー」の概要を発表

独ポルシェは2013年5月16日、「918スパイダー」の概要を発表した。


 

■最高出力は880psオーバー

ポルシェ918スパイダーは、V8エンジンに2基の電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドのスーパースポーツである。2012年9月には試作車がニュルブルクリンクの北コースで7分14秒のラップタイムを記録。かつての「ポルシェ・カレラGT」のタイムを、約20秒も短めることに成功した。

駆動方式には、後輪をエンジンと115kWのモーターで、前輪を95kWのモーターのみで駆動する4WDを採用。フロントアクスルへのプロペラシャフトは存在せず、フロントモーターはオーバーレブ防止用のクラッチを介して減速比固定でフロントアクスルにつながっている。

ミドに搭載されるエンジンは、プロトタイプレーシングカー「RSスパイダー」ゆずりの4.6リッターV8 DOHCで、重心を低く抑えるために、オイルの循環にはドライサンプ方式を採用。冷却性を考慮して、エキゾーストシステムには上方排気を用いている。
最高回転数は9150rpmで、最高出力は612psを発生。約132psというリッターあたりの出力は、かつての「カレラGT」(106ps/リッター)を大きくしのぐ、ポルシェの自然吸気エンジンとしては最大の値となっている。
また、オイルタンクやエアフィルターボックスをサブフレームと統合するなど、軽量化にも注力。カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製のエアインダクション、チタン製コンロッド、低圧鋳造のシンウオールクランクケースおよびシリンダーヘッド、高強度軽量クランクシャフト、極薄合金鋼/ニッケル製エキゾーストシステムなどを採用している。

このエンジンは、クラッチを介してリアモーターと連結される。トランスミッションは7段セミATのPDKで、低重心化のために上下をひっくり返した状態でモーターの後方に搭載されており、リアアクスルの駆動はエンジンのみ、電気モーターのみ、エンジンと電気モーターの両方で行うことができる。

駆動用電源は312個のセルで構成された液冷式リチウムイオンバッテリーで、約7kWhの容量を確保。プラグイン充電ポートによって外部からの充電が可能で、定格10Aのドイツの230 V家庭用電源なら4時間以内に満充電にできる。また日本の200V電源を使用した場合、約2時間半で急速充電することも可能だ。

このハイブリッドシステムにより、918スパイダーは880ps超のシステム最高出力と、欧州複合モードで約3リッター/100kmという低燃費を両立。また電気モーターのみの力でも、0-100 km/h加速7秒以下、最高速度150 km/hという動力性能を発揮することができる。

 

■カーボンモノコックのボディーにハイテクを満載

ボディーはCFRP製のサブフレームとモノコックを組み合わせたもので、重たいハイブリッドシステムを搭載しながら、車両重量を約1640kg(「ヴァイザッハ」パッケージ装着車)に抑えている。また、主要コンポーネンツを車体中心付近のより低い位置にレイアウト。前後重量配分は前43:後ろ57で、重心高はホイールハブとほぼ同じ高さとなっている。

サスペンションはモータースポーツ用のものをベースに設計されたマルチリンク式で、電子制御ダンパーの「ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)」や、後輪操舵(そうだ)システムのリアアクスルステアリングを装備。ボディーには開閉式のアンダーフロアフラップや、リトラクタブルリアウイング、可変エアインレットなどからなる「ポルシェ・アクティブエアロダイナミクス(PAA)」も採用されている。

さらに、より動力性能を重視する顧客向けに、無塗装のカーボン製の外装パーツや軽量マグネシウムホイールなどからなる「ヴァイザッハ」パッケージを用意。インテリアについても遮音材を一部省略したほか、レザー仕上げの箇所をアルカンターラに、アルミ製コンポーネントを無塗装のカーボンに変更。総重量が35kgほど軽量化される。

(webCG)
 

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