ジャガーが初のSUV「C-X17」を披露【フランクフルトショー2013】
2013.09.11 自動車ニュース ![]() |
【フランクフルトショー2013】ジャガーが初のSUV「C-X17」を披露
今回のフランクフルトショー最大のサプライズ!? ジャガーがクロスオーバーのコンセプトカー「C-X17」を披露した。それに対して、同グループのランドローバーは、「レンジローバー」のディーゼルハイブリッド仕様を正式に発表した。
■SUVで勝負に出る
いよいよと言うべきなのか、ジャガーがクロスオーバーのデザインコンセプト「C-X17」を発表した。
外観を見る限りでは、最低地上高を高めた「XFスポーツブレイク」(ヨーロッパのみで販売されているXFのワゴンモデル)のイメージが強い。ジャガーの“スター・デザインディレクター”のイアン・カラム氏は、「ジャガーのスポーティーなキャラクターを新しいカテゴリーに持ち込んだ」と、意気揚々とスピーチしていたが、全体的にコンサバティブな印象が強く、彼ら自身もマーケットの反応をうかがっているようだった。
実現に歩みを進めることができれば、ジャガーは販売台数を大幅に増やし、マーケットで存在感を高めることができるだろう。それだけに、余計に慎重なのかもしれない。会場には、正念場に臨む緊張感のようなものが漂っていた。
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■「レンジローバー」にディーゼルハイブリッド仕様が登場
それに対し、ランドローバーからは以前からその存在が公にされていた「レンジローバー」と「レンジローバー スポーツ」のディーゼルハイブリッドモデルが正式に発表された。
プレスカンファレンスでは、同社のグローバルブランドディレクターであるジョン・エドワーズ氏が、ベールが剥がされたクルマを前にしてスピーチし、その中で何度も「No compromise」(妥協なく)という言葉を用いていた。ジャガーC-X17とはどこか対照的な、自信が感じられた。
搭載されるハイブリッドシステムは、3リッターV6ディーゼルエンジンに電気モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたもの。バッテリーはフロア中央部の床下に収められているから荷室スペースが損なわれていないし、レンジローバーの特徴となっているテールゲートの二段開きも変わっていないところがうれしい。また、バッテリーは強固なボロンスチール製のケースに収められているので、オフロード走行中に岩石やわだち、樹木の根などに打ち付けたとしても、その衝撃から守られる。
この位置にバッテリーを収めるためには、プラットフォームの設計時に想定しておく必要があるわけだから、相当に早い時期から実用化を前提とした開発が行われていたことは間違いない。早く乗ってみたい一台だ。
(文=金子浩久/写真=金子浩久、ジャガー・ランドローバー)
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