インフィニティQ70 5.6 AWD

■インフィニティのAMG

初代「フーガ」が出た時、「これにアメリカ向けSUVの大排気量V8を積んじゃったら」と冗談半分で提案したら、「とてもバランス取れん」と却下された。でも今、それがある。3.7リッターのガソリンV6を基本としてハイブリッドも3リッターディーゼルも選べる「インフィニティQ70」だが、そこに5.6リッターものV8(最高出力426ps 、最大トルク57.6kgm)を無理やり押し込んだのがこのクルマ。過剰なほどの大トルクで大地を踏みしめる欲求は、まだまだアメリカ人の心の奥に健在らしい。

無理やり(まるで船舶用みたいにかさばるエンジンなのだ)といっても、走らせてみると完成度は高く、鼻先だけが重いという不自然な感覚はない。重いには重くても、切れば切っただけ素直に向きを変えるし、うっかり攻めすぎても、だらしなくフロントから膨らむことはない。もちろんトルク感は排気量相応で、空気の壁を切り裂くというより、周囲の空気ともどもムムッと行ってしまう感じ。
でも、いったん怪力を味わってしまうと、いたずらに踏みまくる気にならないのも事実。限りない余力を秘めたまま、ほとんどアイドリングとトップギアで悠然と行くのが基本のスタイルになる。インフィニティのAMG?

(文=熊倉重春/写真=日産自動車)

インフィニティQ70 5.6 AWD
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第6回:日本で乗れない4ドアセダンの画像 拡大

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