アルパイン、10型大画面の車種専用カーナビ発表
2014.05.14 自動車ニュース![]() |
アルパイン、10型大画面の車種専用カーナビを発表
アルパインは、10型大画面を搭載した車種専用カーナビ「ビッグXプレミアム EX1000シリーズ」を発表。2014年5月下旬より順次販売を開始する。
■iPadとほぼ同じサイズの大画面ナビ
大画面カーナビの発祥元であり代名詞にもなっているのがアルパインの「ビッグX」。大画面ゆえの見やすさ、操作しやすさといった使い勝手のよさもさることながら、クルマにうまくフィットさせるための専用パネルも用意して、さながら純正ナビ的な高級感が演出できるのも特徴。対応する車両が限られるのは難点だが、人気は高く、追随するメーカーも複数出ている。
画面サイズ争いも熾烈(しれつ)になっているなか、「本家」アルパインが2014年モデルとして投入してきたのが、10型大画面のビッグXプレミアム EX1000シリーズだ。
10型画面がどれだけ大きいかといえば標準的ナビの7型の実に2.3倍。iPad(9.7インチ)とほぼ同じ大きさと思ってよいだろう。もちろんこれだけの画面サイズとなると取り付け可能な車種も限定される。現在のところ「トヨタ・ヴェルファイア/アルファード」(2008年5月以降モデル)と「トヨタ・ヴォクシー/ノア」(2014年1月以降モデル)のみの設定で、いずれも車種別専用のクラスターパネルが用意される。
車種専用というのはパネルの形状だけではない。色、材質はもちろんのこと操作キーやLED照明なども周囲とそろえてあり、取り付け後の違和感を極力なくしている。またAVナビとしても力を入れているだけに、音響特性は車両ごとに設定を変えてあり、それぞれに最適な音場が得られるとしている。
バックビューカメラ装着時にも専用設計が活(い)きる。後退時にバックドアを開くスペースを残したガイドラインを表示。これは車両ごとに実測した結果だという。
ナビ機能では、ファミレスやファストフード、コンビニなどファミリーがよく利用するチェーン店をすぐに探し出せる「クイックお気に入り周辺検索」や、目的地への案内ルート上に高速道路がある場合、その渋滞状況が事前にわかる「高速渋滞インフォ」が新しい。いずれも便利に使えそうだ。
衛星測位も従来のGPSに加えて日本の準天頂衛星「みちびき」、ロシアの「グロナス」、静止衛星を用いてGPSの誤差を補正する「SBAS」に対応、自車位置精度の向上が期待される。
なお、ビッグXプレミアムシリーズには「トヨタ・プリウス」や「トヨタ・ハリアー」などにも装着可能な9型モデルも存在するほか、さらにより多くのクルマに対応する8型モデルもある。
予想実勢価格は、トヨタ・ヴェルファイア/アルファード専用モデルが22万8000円前後、トヨタ・ヴォクシー/ノア専用モデルは21万8000円前後。
(文=尾澤英彦)
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