ダイハツ、新型「ハイゼット トラック」を発売

2014.09.02 自動車ニュース webCG 編集部
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「ダイハツ・ハイゼット トラック エクストラ」
「ダイハツ・ハイゼット トラック エクストラ」 拡大

ダイハツ、新型「ハイゼット トラック」を発売

ダイハツ工業は2014年9月2日、軽商用車「ハイゼット トラック」をフルモデルチェンジし、販売を開始した。

「ハイゼット トラック エクストラ」
「ハイゼット トラック エクストラ」 拡大
「ハイゼット トラック スタンダード“農用スペシャル”」
「ハイゼット トラック スタンダード“農用スペシャル”」 拡大

■ダイハツ屈指のロングセラー

ハイゼット トラックは、初代のデビューが1960年、これまでの累計生産台数が398万台を超える、軽トラックのロングセラーモデルである。

今回のモデルチェンジでは、日本各地の軽トラックユーザーの元を訪れてヒアリング調査を実施。「仕事がしやすい」「経済的」「頼れる」「選べる」という4つのポイントを重視し、積載性や耐久性、防錆(ぼうせい)性能といった軽トラックの基本性能に加え、乗降性や車内空間の広さなども改善したという。また、全8色のボディーカラーや、多彩なオプションパックにより、ユーザーの志向や用途に合わせてクルマを仕上げることも可能となっている。

「ハイゼット トラック エクストラ」のシート。
「ハイゼット トラック エクストラ」のシート。 拡大
「ハイゼット トラック エクストラ」のインパネまわり。
「ハイゼット トラック エクストラ」のインパネまわり。 拡大

■軽トラックとしての基本性能を追求

具体的な改良ポイントを見ていくと、まずは新開発のプラットフォームやドア開度の拡大により、キャビンへの乗降性を改善。フロントガラスをより前方へ移すとともに、ステアリングの角度を見直し、運転席シートスライド量を増加させることで、より広く、かつ自然な着座姿勢がとれる車内空間を実現したという。利便性についても配慮しており、ダッシュボード中段の大きなオープントレイをはじめ、運転席から手の届く範囲に20カ所の収納スペースを備えている。

また、ボディー骨格の見直しやパネル剛性のアップ、容量の大きなマフラーの採用などにより、車内の静粛性を向上。高張力鋼板を採用した新設計のボディーは、衝突安全性の改善にも貢献しており、衝突時のエネルギーを効率よく分散、吸収する骨格構造により、最新法規の56km/hオフセット衝突に対応している。また安全装備として、運転席SRSエアバッグやプリテンショナー&フォースリミッター機構付きフロント3点シートベルト(運転席/助手席)を全車に標準装備している。

防錆性能に関しては、アッパーボディーの表面すべてを防錆鋼板とするとともに、フレームについても防錆鋼板の採用を拡大。またカチオン電着塗装、中塗り、表面塗りの3層塗装を採用したほか、フロントパネルには樹脂素材を用いることで、飛び石などでの塗装のはがれとそれによるさびの発生を防止している。

なお、新型ハイゼット トラックは、全車において5年のボディー外板穴あきさび保証、3年のボディー外板表面さび保証を採用している。

電子制御式4段ATのシフトセレクター。
電子制御式4段ATのシフトセレクター。 拡大
「ストロング防錆(ぼうせい)パック」における荷室まわりの防錆処理のイラスト。
「ストロング防錆(ぼうせい)パック」における荷室まわりの防錆処理のイラスト。 拡大
「選べるカラーパック」には、通常の「ホワイト」に加え、「トニコオレンジメタリック」「ライトローズマイカメタリック」「ミストブルーマイカメタリック」「オフビートカーキメタリック」「ブルーマイカメタリック」「ブラックマイカメタリック」「ブライトシルバーメタリック」の7色が用意されている。
「選べるカラーパック」には、通常の「ホワイト」に加え、「トニコオレンジメタリック」「ライトローズマイカメタリック」「ミストブルーマイカメタリック」「オフビートカーキメタリック」「ブルーマイカメタリック」「ブラックマイカメタリック」「ブライトシルバーメタリック」の7色が用意されている。 拡大
「選べるカラーパック」を選択すると、ボディーカラーに合わせてオーディオの色もコーディネートされる。
「選べるカラーパック」を選択すると、ボディーカラーに合わせてオーディオの色もコーディネートされる。 拡大
「ハイゼット トラック ジャンボ」
「ハイゼット トラック ジャンボ」 拡大

■女性ユーザーを意識したオプションパッケージも

燃費性能の改善も図っており、エンジンについては高圧縮比化や燃焼の改善、メカニカルロスの低減、電子スロットルの採用などの改良を実施。新たに充電制御システムや省電力フューエルポンプを採用した。またトランスミッションでは、5段MTについては5速をハイギアード化したほか、新たに低粘度のオイルを採用。4段ATは新たに電子制御式となった。これらの技術の採用により、新型ハイゼット トラックは最高で19.6km/リッター(「スタンダード“エアコン・パワステレス”」のFR/5MT車)の燃費性能を実現している(JC08モード)。

このほかにも、フロントにL型ロアアーム&マクファーソン・ストラット式コイルスプリングのサスペンションを採用することで、ブレーキを踏んだ際や路面の凹凸によるノーズダイブ現象を低減。最小回転半径については、ライバルと同等の3.6mに抑えている。

ユーザーのニーズや用途に合わせたオプションパックの豊富さも特徴で、テールゲートチェーンや大型荷台作業灯などからなる「荷台パック」、助手席エアバッグや横滑り防止装置をセットにした「安全パック」、キーレスエントリーやパワードアロック、パワーウィンドウからなる「省力パック」、荷台などにより強力な防錆加工を施した「ストロング防錆パック」などを設定。さらには、8色の中からボディーカラーを選択できる「選べるカラーパック」、スーパーUV&IRカットガラスやバニティーミラー付きサンバイザーをセットにした「ビューティーパック」、これら2つのオプションパッケージをセットにした「農業女子パック」など、女性ユーザーを意識したオプションパッケージも用意している。

ラインナップと価格は以下の通り。
・スタンダード“エアコン・パワステレス”(FR/5MT):65万3400円
・スタンダード“エアコン・パワステレス”(FR/4AT):75万600円
・スタンダード(FR/5MT):80万4600円
・スタンダード(FR/4AT):90万1800円
・エクストラ(FR/5MT):95万400円
・エクストラ(FR/4AT):104万7600円
・スタンダード“エアコン・パワステレス”(4WD/5MT):80万4600円
・スタンダード“エアコン・パワステレス”(4WD /4AT):90万1800円
・スタンダード(4WD /5MT):95万5800円
・スタンダード(4WD /4AT):105万3000円
・スタンダード“農用スペシャル”(4WD /5MT):98万2800円
・エクストラ(4WD /5MT):110万1600円
・エクストラ(4WD /4AT):119万8800円

これらのモデルに加え、キャビン内の頭上空間を高くした「ハイルーフ」や、キャビン後部を延長した「ジャンボ」「ダンプシリーズ」「保冷・冷凍車シリーズ」などの特装車についても開発を進めており、2014年内の発売を予定している。

(webCG)
 

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