「日産GT-R」が2015年モデルに進化
2014.11.25 自動車ニュース ![]() |
「日産GT-R」が2015年モデルに進化
日産自動車は2014年11月25日、「GT-R」の2015年モデルを発表。同日、販売を開始した。
2015年モデルの日産GT-Rは、足まわりやパワートレインに改良を施すことで、走行安定性や静粛性、制振性を改善したとうたわれる。
具体的な変更点は以下の通り。
メカニズム
・ショックアブソーバーの減衰力特性の変更やECUの見直しにより、ドライバーの意図しない車両の動きを抑制。コーナリング時にドライバーが狙った通りのラインを走行することを可能とした。同時に、荒れた路面などでの修正舵(だ)を減少させることで、安心感のある走りを実現した。
・路面追従性を向上させるとともに、わだちなどでハンドルがとられにくくするために、タイヤの材質や内部構造を変更。さらに、路面から受ける力を吸収させることで、乗り心地を改善した。
・ブレーキパッドおよびパッドとピストンの間のシムの形状変更により、ブレーキのコントロール性を改善。同時に、不快な音を低減した。
・ステアリング・ダイナミック・ダンパーの設定を最適化し、アイドリング時の振動や路面から伝わる振動を低減させた。
・エンジンとトランスミッションの制御、およびトランスアクスルやドライブシャフトなどの構造上の隙(すき)を最適化することで、アクセルペダルのオン・オフ時の振動を低減。走行時の音や振動を抑制した。
・フライホイールハウジング内のベアリングの仕様を変更し、静粛性を向上させた。
・トランクカーペットの材質を見直し、静粛性を向上させた。
仕様、装備
・これまで期間限定のディーラーオプションという扱いだったレイズ製ダブルスポークアルミ鍛造ホイール(ハイパーブルーブラッククロームカラーコート)を、正式にメーカーオプションとして採用した。
これらの改良に加え、2015年モデルでは新グレードとして「Track edition engineered by nismo」を追加設定。高性能バージョンである「GT-R NISMO」の専用部品を足まわりやボディーの一部に採用することで、よりスポーティーな走りを実現しているという。
同グレードの主な仕様は以下の通り。
・専用ボンディングボディー
・専用拡幅フロントフェンダー(アウトレットダクト付き)
・専用サスペンション
・専用スタビライザー(フロント・リア 高バネレート)
・専用レイズ製アルミ鍛造ホイール
・専用タイヤ:ダンロップSP SPORT MAXX GT 600 DSST
2015年モデルのラインナップと価格は以下の通り。
・Pure edition:947万7000円
・Black edition:1040万400円
・Premium edition:1058万7240円
・Track edition engineered by nismo:1170万720円
(webCG)