BMW、「i3」と「i8」を先行披露
2011.11.24 自動車ニュースBMW、次世代モビリティー「i3」と「i8」を先行披露
BMWジャパンは2011年11月24日、東京モーターショーに先立ち都内で新ブランド「BMW i(ビー・エム・ダブリュー・アイ)」の概要を発表すると共に、2台のコンセプトカー「i3 コンセプト」と「i8 コンセプト」を披露した。
「BMW i」は、次世代モビリティーのための新ブランド。主要ブランドである「BMW」から派生したサブブランドと位置付けられている。現在、同社には「BMW M」というサブブランドがあり、そちらは高性能であることを特徴としている。これに対し、BMW iは「未来を先取りしたモビリティー」、「想像をかき立てるデザイン」、「新しいプレミアム感」をコアバリューとしている。
具体的には、ドライブトレインには電気自動車やプラグインハイブリッドなどの代替技術を用いる。内外装とも革新的な形状とし、CFRP(カーボン樹脂)などの先進的な素材を採用するほか、自動車とは別に「BMWコネクテッドドライブ」などの車載コミュニケーションサービスを展開するなどして、収益力のある事業を新たに創生し、育成する計画だ。
それらを形にしたコンセプトカーが「i3コンセプト」と「i8 コンセプト」である。i3コンセプトは都市部での使用を考えて開発された100%電気自動車。ボディーサイズは全長×全幅×全高=3845×1537×1766mmで、バッテリーと駆動システムを組み込んだアルミ製のモジュールシャシーに、CFRP製の軽量キャビンモジュール(ライフモジュールと呼ばれる)を合体させた、“LifeDrive”というボディー構成コンセプトが採用されている。0-100km/h加速7.9秒、最高速150km/hという性能がうたわれる。
それに対してi8 コンセプトは、プレミアムスポーツカーの進化形を示したプラグインハイブリッド車である。こちらも“LifeDrive”ボディーコンセプトを基本とし、フロントに電気駆動システムを、リアに224psを発生する3気筒“ツインパワー”ターボエンジンを搭載している。0-100km/h加速4.6秒という動力性能を持ちながら、33.3km/リッター以上(EUサイクル値)という優れた燃費を誇り、電力だけで最長35kmの走行が可能という。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4632×1280×1955mmと発表されている。
2013年末にヨーロッパでi3が発表され、それに続いてi8の量産仕様も登場する予定という。
(webCG 竹下)