式典にはゴーン氏の姿も、新型「日産ノート」生産開始
2016.10.24 自動車ニュース![]() |
日産自動車は2016年10月24日、神奈川県の同社追浜工場において、マイナーチェンジを受けたコンパクトカー「ノート」のラインオフ式を開催した。
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生産は追浜工場に移管
日産ノートは、ショートワゴン型のボディーを備えた、Bセグメントクラスのコンパクトカーである。現行型は2012年にデビューした2代目にあたり、ハイブリッドシステム搭載車の設定など、大幅な改良を受けたマイナーチェンジモデルの市場投入が予定されている。
生産については、これまで日産自動車九州で行われていたが、海外市場向けの小型SUV「ローグ」の生産が同工場に割り当てられたこと、同工場の稼働率が100%に達していることなどから、今回のマイナーチェンジを機に追浜工場に移管されることとなった。
ラインオフ式には日産のカルロス・ゴーンCEOも登場し、式に参加した追浜工場の従業員へ向けて日本語でスピーチ。同工場の生産品質の高さなどをたたえるとともに、短期間で生産体制を整えたスタッフの労をねぎらった。
円高に対しても“国内生産100万台”を顕示
ラインオフ式の後で行われたゴーンCEOへの囲み取材では、日本での生産体制や、エコカー戦略などに話が及んだ。
特に、円高傾向の為替相場を反映して国内の生産体制を見直すかという問いに対しては、年産100万台を維持すると回答。「工場の将来はどれだけ誠実に取り組んでいるかによるもので、為替レートによるものではない」「日本のものづくりは日産の基本である」と述べた。
また、三菱との資本提携を受けての生産体制の変更について問われると、「時期尚早なのでその話には答えられない」「シナジーに関する話し合いはまだ購買や製品開発、先行開発の分野だけで行っており、生産分野には至っていない」としつつ、「日産の工場は日産のもの、三菱の工場は三菱のもの。ウィンウィンがあればいいが、片方が他方を犠牲にする形では(生産体制の変更は)考えていない」と回答した。
一方で、エコカー戦略に関する質疑では、自社技術のアドバンテージに加え、三菱との提携によるシナジー効果を強調。「環境技術(の開発)は複数形。日産は電気自動車を一番推しているが、プラグインハイブリッド車(PHEV)を考えていないわけではなく、すでに三菱のPHEVを採用することを発表している」「新しいノートも現代的なハイブリッド車である。そのセグメントでトップの37.2km/リッターの燃費を実現している。1000万台の規模があれば、すべての技術で戦える。(ルノー・日産アライアンスには)クリーンディーゼルもダウンサイジングターボもある」と回答した。
(webCG)